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節電対策の快適繊維

クールビズ、ウォームビズの今後 
 県東北部工業技術センター(三ツ矢元町)でこのほど、節電対策として注目されているクールビズやウォームビズなど「高機能繊維」に関する研究会が開かれた。
 健康で快適な生活を望む消費者が増えている中、日本の繊維産業が世界にさきがけて、「高機能繊維」と呼ばれる特殊製品の開発を進めている。2013年には09年の9・5%増、1250億円規模の市場になる見通し。
 研究会では経済産業省や日本科学繊維協会の職員が解説した。
 
高機能繊維とは
 高機能繊維には、汗を吸収し、ベタつきを防ぎ、サラサラした肌触りの「吸汗速汗素材」、ほてった体の熱を素早く吸収し、ヒンヤリ感で快適性を保つ「接触冷感素材」、衣服内の空気の出入り口をコントロールして、温度や湿度を調整する「通気調整素材」、太陽光を反射・遮断して外部の熱を伝えにくくし、冷房効率をアップさせる「遮熱断熱素材」などがある。
 その主な技法は繊維に冷却機能材を練り込んだり、表面に、はっ水、防水剤をコーティング加工。伸縮性や毛細管現象を利用し、繊維の表面積を変え吸水性、速乾性や保温性などを高めている。
 東レの「風通るシャツ」はポリエステル合繊と比べ、通気量で約5倍、吸水性で約7倍向上。フジボウの「アイスコットン」は汗など水分と反応して熱を体から吸収するキシリトール吸熱反応で、ひんやりとした涼感は格段。
 また、寒い時に重宝する保温下着は光や遠赤外線、吸湿により発熱する素材で温かさをキープ。アスリート用には吸水すると伸長し、放水(乾燥)時に収縮する繊維の特性(自己調節機能)を利用し、汗をかくと背中のウロコ部分が起きあがって発汗させるユニフォームまで出ている。

今後のポイント
 今後、日本の化繊産業はアジアに対抗し、テクニカル、テキスタイルと呼ばれるハイファッションや運動性が求められるスポーツ、安全性を重視する建設業界などで、さらなる高付加価値が求められるほか、洗濯のしやすさや形状記憶、ストレッチ機能や軽量化も必要となってくる。
 高機能繊維のルーツは、高島クレープや湖東の麻織物などの天然繊維。これらは生地の表面に凹凸があり、肌に接触する面積が少ないため、サラッとした感触で、吸湿性にも優れ「天然のクールビズ」といえる。
 講演した日本繊維協会の大松沢明宏氏は「日本の高機能繊維は世界トップレベルの技術。天然繊維と化学繊維のお互いの良さを引き出してゆくのが今後の重要なポイント」と話していた。


2011年11月07日 10:55 |


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