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高さ2・5㍍の仁王像

仏師・中川大幹さん彫り上げる
 米原市西山の仏師・中川大幹さん(60)がこのほど、高さ2・5㍍もの巨大仁王像を彫り上げ、話題となっている。
 中川さんは23歳の時、京都の大仏師・松久朋琳・宗琳親子に弟子入りし、独立後は神戸市、海泉寺の十一面観音を皮切りに、京都壬生寺の圓覚十萬上人座像や長浜市榎木町、光覚寺の阿弥陀如来像などを製作。2009年4月、かつて本尊の大日如来を製作した東広島市の寺院「龍玄精舎」から山門に納める仁王像の依頼があった。
 依頼を受けた仁王像は身の丈約2・5㍍、台座も含めると3㍍の大きさ。「阿・吽」の2体で一対となっており、現在、口を開けて、息を吐き出す姿の「阿形」がほぼ完成。残る「吽形」を来年夏までに仕上げる予定。
 中川さんは「これだけの大作は初めて。仏像は悟りの境地。100年、200年と残るものだから、魂を込めて作りたい」と話している。
 製作は図面の作成から始まり、「立体設計図」ともいえる原寸の3分の1の粘土像を作る。
 約束事(部位の比率、飾りなど)を忠実に守りながら、血管の1本1本まで仕上げ。全体のバランスを確認し、最終チェックをした後、これを元に木製のひな形を製作。ここまでで1年の歳月を要す。
 これを3倍に拡大し、木地を生かしながら、木曽檜4~5寸(12~15㌢)の角材50本を圧着した「寄せ木」に大胆かつ繊細にノミを入れてゆく。木の繊維を傷つけるため、仕上げには一切、サンドペーパーを使っていないが、艶やかな木肌。大きな「がたい」や、にらみ付けるような形相は見る人を威圧する。
 なお、製作現場の見学希望者はグリーンパーク山東内「伊吹の見える美術館」(55)3751まで事前に問い合わせを。


2011年08月25日 15:30 |


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