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西邑さんの証言から

吉田さん「赤紙と徴兵」発刊
 兵事書類を命がけで残した大郷村の元兵事係、故・西邑仁平さん(新居)の証言などを元にした単行本「赤紙と徴兵~105歳最後の兵事係の証言から」が彩流社から発刊された。
 著者のジャーナリスト・吉田敏浩さん(53)は、第27回大宅壮一ノンフィクション賞を受賞。太平洋戦争で命を落とした若者たちの足跡をたどるため、ミャンマーなどを取材しているうち、2007年、浅井歴史民俗資料館で、終戦記念展が開かれているのを知り、徴兵制について調べるようになった。
 敗戦で兵事書類が処分された中、西邑さんが残した資料は貴重で、吉田さんはその資料を基に、戦死者の遺族をルポ。1枚の赤紙が人の運命を左右するという、生々しい現実を知った。
 著書では▽赤紙や戦没者名簿を配った西邑さんの葛藤▽大郷村出身で中国軍の捕虜となり、28歳の若さで自決した少尉の話など、当時の青年たちの「生と死の足跡」▽徴兵制は役所、警察と軍が密に連携。細かい罰則が設けられていた精密な仕組みだった―ことなどを紹介している。
 吉田さんは「西邑さんは歴史の証人。戦後、66年を経過するが、著書はその時代にタイムスリップし、生々しい歴史を脈打っている。戦争は意味のあることか。(この本は)これからの日本を考える上での手がかりになるのでは」と話している。318ページ。1冊2100円。浅井歴史民俗資料館などで販売


2011年08月11日 16:58 |


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