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「意見の言い様がない」

宮本淀川流域前委員長が見解
 丹生ダムの建設計画を審議していた淀川水系流域委員会の宮本博司・前委員長は23日、大津市で河川整備とダム問題について講演し、流域治水の必要性などを訴えた。
 日本では治水対策について古くから「洪水を川へ、できるだけ早く流し、押し込め、堤防で川と地域を分断」という志向が根強い。
 しかし、堤防は草で覆われた土饅頭のため、崩れやすく、洪水を川に押し込めようとした結果、川が排水路化し、動植物に影響を与えている。
 調整池や校庭、公園、建築物の地下や内湖で貯水。霞堤などを設け、洪水エネルギーを川に集めないようにするための工夫が必要。目先の安全性、利便性、快適性だけを求めるのではなく、住民の住み方、生き方、地域の姿を変えるべきで、今、住民力が試される時と語った。
 委員会ではこれまでの考え方として河川環境に与える影響や社会的影響からダムはできるだけ建設しない方が良い。しかし、どうしても必要であるという場合には徹底的な検討を行い、十分な説明責任を果たす必要があると考えてきたが、大戸川ダム(大津)の治水効果はきわめて限界的。緊急性は低く、再検討が必要と指摘した。
 また、国は丹生ダム建設に関して知事に意見を求めているが「近畿整備局からタイプ(型式)や事業費など計画案が出されていないため、(知事は)意見の言い様がないのでは」と述べた。
◇ ◇ ◇
 【宮本博司氏】旧建設省に入省し、技官として河川行政に携わり、岡山のダムや長良川河口堰所長、近畿整備局淀川河川事務所長などを歴任後、2006年に退職。近畿整備局の諮問機関である同委員会に一般公募し、委員長に。国交省は今年6月、同委員会の最終意見が出るのを待たず、丹生ダムなど4ダム建設を盛り込んだ計画案を発表。現在、委員会は休止状態。


2008年09月24日 15:09 |


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