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近畿整備局 丹生ダム、型式決まらず

「あと2、3年」に落胆の声
 国土交通省近畿地方整備局は20日、4ダムの建設計画を盛り込んだ河川整備計画案を発表したが、丹生ダム建設については昨年8月の原案と変わらず「型式を検討する」にとどめた。長引くダム問題に対し、地元住民から落胆の声が相次いでいる。
 丹生ダムは琵琶湖の水不足解消と流域の治水、観光などを目的とした多目的(水張り)ダムとして、昭和55年に総事業費約1100億円、貯水量1億5000万㌧で計画。国内屈指の大型ダムになる予定だった。
 約450億円をかけ、水没予定地の住民の移転や周辺道路の整備が完了していたが、近年の社会情勢から計画の見直しが迫られていた。
 平成9年に施行された改正河川法では計画案の作成前に有識者や地元から意見を聞くよう規定しており、同局は13年、委員会を設置。 同委員会は淀川水系4ダム(丹生、大戸川、川上、天ヶ瀬)については「原則、建設すべきでない」と「脱ダム」を提言した。
 整備局は丹生ダムで移住した人たちや水害に悩まされてきた流域自治体の反発に遭い、昨年8月、水張り(9000万㌧級)と穴あき(5000万㌧)の2つのタイプについて調査、検討することを示したが、同委員会との対立を深め、話し合いが空転。当初、今年3月に決定されるはずだった整備計画も大幅に遅れていたため、流域の県知事から正常化を求める声が出ていた。
 この日発表された案は「2、3年かけダムや琵琶湖の渇水対策、事業費対効果などを調査、検証する」。ダムの型式については一切ふれておらず、早急に流域自治体の首長や県知事の意見を求める、としている。
 ダム建設計画からすでに4半世紀を経過。計画案発表だけでも5カ月遅れている。地元、余呉町では「期待していたが、がっかりした。一日でも早く決めてほしい」と期待外れの発表に肩を落としていた。


2008年06月21日 15:10 |


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