石田町、日吉神社放火事件・検察、懲役7年を求刑
スナックからの帰り、ストレス発散
長浜市石田町の日吉神社に放火したとして非建造物放火罪に問われた同所の無職・北河英将被告(38)の初公判が10日、大津地裁(坪井祐子裁判長)で開かれた。検察は「ストレス発散のための放火。町民の思いを踏みにじる無責任極まりない犯行」として被告に懲役7年を求刑した。
起訴状によると、被告は4月9日午前3時ごろ、同神社の拝殿にライターで火をつけ、社殿を全焼させた。
被告は京都の大学を卒業後、大手スーパーに勤務していたが、「残業が多い」と退職。しばらく職につかなかったが、コンビニのアルバイト店員を経て2年前から彦根のゲームセンターに勤務。3年前からは長浜市内のスナックに通うようになり、1人のホステスに好意を抱くようになった。
8日午後9時ごろスナックに行ったが、目当てのホステスは常連客の相手ばかり。9日午前2時半ごろ、スナックのママに送ってもらい、自宅近くで降車。「会話できなかった」という嫌悪感から、目の前に見えた神社に放火しようと思い、自宅に一旦、ライター(2個)を取りに帰った後、境内へ。拝殿に吊り下げられた鈴緒に火をつけ、炎が燃え上がると、気分が高揚したという。
拝殿の裏に身を隠し、見ていたが恐くなり、消火器を捜したが見つからず、あきらめて逃走。神社は跡形も無く、焼失してしまった。
ホステスへの思い
部屋にも放火
検察側はホステスと思うように会話できなかったことや仕事上、同僚とのコミュニケーションがとれず、ストレスを発散させるため、犯行に及んだと指摘。被告が昨年9月、自分の部屋に放火していたことなどを証拠にあげた。
一方、弁護側は被告が8年前から対人恐怖症(不安障害)となり、病院通いだった、と弁明。証言台に立った父は「息子はおとなしい性格で、自分の考えを表に出さない。飲みに行った後は結構荒れていた。もっと話し合っていれば、動きや考え方がわかったのでは」と述べた。
被告は「目立った建物だから放火した」と言い、傍聴席にいた氏子らに向かって「申し訳ございませんでした」と土下座した。
神社は昨年、2000万円をかけ、屋根の葺き替えをしたばかり。保険会社などによると再建には1億5000万円から2億円を要するという。
2008年06月11日 15:19 | パーマリンク
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