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伊吹山掘削に憂慮の声

自然再生協議会が初会合、山容変化で
 外来種の侵入による生態系の破壊や、石灰岩掘削による自然破壊が進んでいる伊吹山の再生構想を検討する「伊吹山自然再生協議会」は29日、米原市の伊吹薬草の里文化センターで初会合を開いた。会合では山頂のお花畑の再生だけでなく、掘削による山容の変形、自然破壊を憂慮する声が出た。
 協議会は県の呼びかけで組織し、自然保護団体や伊吹山を利用する企業、学識経験者、滋賀、岐阜県、長浜、米原市などの担当職員、一般公募市民らで29人で組織。今年度中に、再生構想をまとめる。
 初会合では会長に「伊吹山を守る会」顧問の村瀬忠義さん(長浜)を選び、伊吹山の現状と課題について意見を出し合った。
 伊吹山の抱える課題として▽山頂に広がるお花畑への外来植物や牧草類の侵入、シカ、イノシシによる食害▽年間30万人を超える観光客による踏み荒らし▽石灰石採掘による景観悪化―などが挙がった。
 特に、採掘工事については、柴田善成委員(長浜)が昭和37年と現在の伊吹山の写真を示して山容の変化を訴え、「お花畑の再生も大事だが、北尾根の採掘の現状も避けては通れない。再生構想の中に取り入れるべきだ」と求めた。溝口厚雄委員(米原)も「北尾根で掘削が進み、かなりの頻度で持ち出している。1年、2年で山の形が変わり、非常に憂慮している。住友大阪セメントの掘削の跡をどうするのか、地元ではいつも話題になっている」と話した。
 伊吹山では昭和20年代から、セメントの材料として石灰石の掘削工事が行われ、山容が大きく変化し、緑が失われている。同協議会事務局によると、現在は緑化事業が行われているが、復元には長時間かかり、一部では雨水により植生が流れ出したり、植物が定着せず、「手付かずの状態」もあるという。
 協議会ではこの日に出された課題を整理し、6月下旬に開く第2回会議で自然再生に向けた具体的取り組みについて話し合う。来年1月下旬までに伊吹山全体構想を取りまとめ、2009年度から3年がかりで再生事業に取り組む。


2008年05月29日 16:17 |


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