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伊吹山の自然再生へ本腰

4年計画、外来種対策や受益者負担
 外来種の侵入で独自の生態系が破壊されている伊吹山の自然を再生するため、県は今年から4年計画で外来種の駆除や環境保全団体の育成、入山料の徴収など、総合的な再生事業に乗り出す。
 ヨシ群落や内湖など琵琶湖に関する自然再生事業は行っているが、山岳地域では初めての試み。
 伊吹山では西洋タンポポ、オオバコ、ヒメジオンなどの外来植物が山頂や登山道に侵入し、伊吹山の固有種であるイブキタンポポ、セイタカタンポポを駆逐している。以前は「お花畑」として高山植物が見られた3合目から8合目には、低木林やススキが繁茂。山頂付近のお花畑も外来種の侵入に脅かされている。
 外来種の侵入は年間約30万人にのぼる観光客の靴についた種子が原因とみられ、山頂の駐車場や歩道沿いに多く繁殖している。
 また、ハイヒールによる踏み荒らし、ペットのフン害も課題になっている。
 県は昨年から米原市と伊吹山再生について検討を重ねており、今年5月に、環境省、文部科学省、文化庁など国機関をはじめ、隣の岐阜県、NPO、地域住民、関係企業、学識経験者で組織する「伊吹山環境保全協議会」を設立。再生事業の方針や全体構想、実施計画をまとめる。
 並行して、伊吹山全体の動植物の調査、外来種の駆除、監視パトロールを実施する。
 09年度以降は、自然維持に関わる費用を税金に代わって登山客などの受益者に負担してもらう制度を試験的に導入する。山頂に侵入防止柵を整備して観光客の立ち入りを制限し、靴洗浄設備(エアシャワーなど)を設置して外来種子の持ち込み防止を図る。また、保全活動に従事する人材育成にも取り組む。
 県自然環境保全課は「昭和30年ごろまでは採草などで住民が伊吹山に入ったが、生活様式の変化で山との関係が希薄化している。自然を再生するだけでなく、山岳信仰や環境学習の場としても見直してゆきたい」と話している。


2008年02月29日 14:06 |


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