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学校の道徳教育は限界か?

生徒の過半数、「面倒」などと消極意見
 長浜南中の福永かおる教諭がこのほど、同校での道徳教育の取り組みの成果を検証したところ、生徒の過半数が授業で学んだことを実践できないと回答し、学校現場だけの道徳教育の限界をうかがわせた。
 この取り組みはレポートにまとめられ、14日開かれた長浜市教育研究発表会で奨励賞を受賞した。
 同校では▽規律を守り、自身の役割を果たす▽責任を持つ▽他人を思いやる▽生命の尊重▽家族や他人を尊敬する▽日本の文化を愛する―ことを生徒に指導している。また、地域で活躍する社会人を招いた授業を取り入れるなど、道徳教育を充実させてきた。
 昨年、成果を検証するため、全生徒に意識調査を実施したところ、7割近くが「自分の生き方にプラスになることが多い」と回答したものの、「道徳の時間に学んだことで、自分もやってみようと思う気持ちが高まるか」との問いには、全体の54%が「やってみようとは思わない」と消極的。「面倒だから」との理由が最も多く、以下、「よほど勇気を出さないとできない」「やっても無駄」「口では言えるけど行動に移すのは難しい」など冷めた意見が並んだ。
 同校では目標が達成できなかったとして、今後、授業に限らず、日常の学校生活で生徒の道徳観を醸成する方針。
 一方、教育関係者は「学校だけの道徳教育は限界ではないか。家庭で道徳の基本が身に付いていない子どもが増えている」と指摘し、「(理不尽な要求やクレームを教育現場に突きつける)モンスター・ペアレントしかり、親の道徳観の欠如も要因では」と語っている。
◇   ◇
 また、幼児期における道徳観について研究した神前幼稚園のレポートでも「保護者は教育熱心だが、子どもは知識が先行し、実体験が不足し、自然や生命との関わりが少ない」と指摘。「興味、関心があっても、自分にできない、分からないことがあると諦めがち」と述べ、「子ども達のより良い育ち」には家庭環境が大切だと説いている。


2008年02月21日 14:21 |


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