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伊吹山から「龍の宝冠」

室町時代、水神信仰を実証
 国指定史跡「弥高寺跡」(米原市)から伊吹山の水神信仰を示す古い宝冠が見つかり、歴史マニアの注目を集めている。
 弥高寺は伊吹山中腹にあった山岳寺で、永正2年(1505年)、京極清高が守護大名として北近江を支配するため整備したが、家臣のクーデターで大永3年(1523)落城した。
 遺跡には僧侶が修行した僧坊跡があり、宝冠の破片は建物の入口付近で見つかった。青銅製で直径約10㌢、下部にハスの花、その上に龍の背びれや手、ウロコ状の文様が彫られている。
 龍は雨を祈る龍神を現しており、水神信仰の毘沙門天か阿弥陀如来(当時は神仏習合)像が被っていたとみられる。宝冠のサイズから立像は、高さは約90㌢で、簡略化された文様から室町時代の作と推測。
 姉川の源流、伊吹山には水をつかさどる伊夫岐神社(伊吹)があり、郷里荘(旧長浜の北東部)や大原荘(大原学区)などの住民から厚く信仰されている。
 米原市教委の高橋順之主査は「龍の彫刻は県内初の出土で、伊吹山の水神信仰を示している。室町時代の宝冠の出土は非常に珍しい」と話している。


2008年02月20日 15:50 |


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