長浜キヤノン、県有地からも廃トナー
土壌調査ミス、新たな事実続々と
敷地内の土壌から大量の廃棄物が見つかった長浜キヤノン(長浜市国友町)で新事実が発覚。県有地でも廃トナーを廃棄していたことがわかった。
同社のこれまでの説明では「新棟建設計画に伴い昨年11月から今年2月までの調査が発覚のきっかけ」としているが、実はこの3カ月前、敷地南側の地中から廃トナー約2㌧を発見していた。
現場は同社が通用路として県から借用している県有地。排水が悪かったため業者に整備を依頼し、掘削したところ、地中から大量の産業廃棄物が出てきた。
同社が県に報告したのは今年3月。敷地内の土壌汚染を報告した際、この場所からも廃棄物を発見していたことを「初めて」明らかにした。
同社は「業者の報告を受け産廃物を除去、土壌を調査したが、汚染が確認されなかったため、報告しなかった。原因については当時の担当者がいないため、わからない」という。
同社は工場西側の地中からも平成15年8月に環境基準を上回る六価クロムを検出していたことを掌握していたが、住民向け報告資料には、このような事実を一切、記述していない。
このような姿勢に市民からは「大手企業なのに、管理体制がずさん」「行政指導を厳しくすべき」などの声も出ている。
住民不安あおる検査ミス、記載漏れ
「完全撤去」報告にも複数の疑惑が浮上している。
問題となっているのは調査時期による土壌汚染区域数の食い違いと、住民向けと報道機関用資料の廃棄物撤去量の差異。
今年4月の調査で判明した鉛の土壌汚染区画は77区画だったが、今回の発表では、わずか1区画と大幅に減少している。
同社によると原因は今年3月に行った検査会社の「調査ミス」。
サンプルの土から析出した液を吸引する真空バルブのメッキが剥げ、鉛が析出液に溶出していた。
不自然に思った同社が後日、他の検査機関数社に調査させたところ、検出されたのはわずか1カ所。しかし、徹底的に調査したため、フッ素、ホウ素、六価クロムは当初に比べ、多く検出された。
また、27日付けの近隣市町向け資料には掘削除去した廃棄物量が計2002㌧と書かれているが、28日の報道向け資料には約500㌧少なく、1537㌧と表記されている。
これは道路や溝などに使っていたコンクリートなどの除去分「余剰コンクリート」533㌧を削除したため。同社は廃棄物と異なると判断し、明記しなかったという。
他の建設現場で余ったコンクリートを引き取ったことも明るみになっているが「埋設はしていない」と釈明している。
湖北地域振興局環境課の話「誤解を招く報告が多い上、対応が遅く、認識が甘い。再発防止に努めるよう、厳しく指導した」。
2007年11月30日 13:55 | パーマリンク
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