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費用の見直しも検討

丹生ダム「水面」「穴あき」で激論
 丹生ダムについて考える琵琶湖河川事務所と地元住民との意見交換会が23日、木之本町の伊香郡民会館で開かれた。住民からは「水面ダム」の早期実現を望む声の一方、「費用対効果」を疑問視する意見があり、双方の激論が飛び交った。
 同事務所が淀川水系河川整備計画について住民の意見を聴取するため、県内5カ所で開いているもので、伊香会場には128人が参加した。
 淀川水系5ダムのひとつ、丹生ダムは治水・利水目的のほか、観光の目玉となる多目的ダム、いわゆる水を常時張った「水面ダム」として約40年前、総事業費約1100億円、貯水量1億5000万㌧で計画されたが、学識経験者らで作る「淀川水系流域委員会」はダム建設の「原則中止」を打ち出したことで、国は計画を見直し、現在も工事はストップしたままとなっている。
 嘉田由紀子知事はダム建設の凍結を掲げて知事に就任したが、丹生ダムに関しては琵琶湖の環境に影響が少ないとされる「穴あきダム」を強調している。
 国は知事の意向や下流域の需要減「水余り」現象などを踏まえ、現在、規模を縮小した水面ダム(9000万㌧級)と穴あきダム(5000万㌧級)のいずれかを対象に調査検討、最適案を確定する計画。
 意見交換会では「整備計画に住民の意見が反映されていない」「皆、犠牲になった上、ご破算になったら何にもならない」「ここにきてなぜ、並列案を出してきたのか」などのほか、穴あきダムの場合、渇水対策として余呉湖への送水施設が必要となるため「実現は不可能だし、ムダな投資になる」など水面ダム推進の意見が相次いだ。
 一方では「地球温暖化や経済事情など、昔と今ではダムを取り巻く環境が変わっている。ダムありきで話を進めるのはおかしい」「タイプ別の建設費が不明のため、費用対効果に説得力がない」など否定的な声もあった。
 同事務所は参加者からの質問に対し、すべて即答を避けたが、本体工事を残し、事業費の約半分をすでに投資していることについては「費用の見直しもあり得る」と答えた。
3会場で意見交換会
 近畿地方整備局は11月、湖北の3会場で丹生ダム建設に関する意見交換会を開く。日時は次のとおり。
 ▽8日=余呉町山村開発センター。
 ▽14日=高月町中央公民館。
 ▽19日=びわ文化学習センター。
 時間はいずれも午後7時から。事前申し込み不要。


2007年10月25日 13:07 |


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