3月末までに方向性を
丹生ダム建設、嘉田知事に要望
県内6ダムの見直しを選挙公約に掲げていた嘉田由紀子知事と、建設促進を訴える丹生ダム対策委員会(三国昌弘委員長)の意見交換会が12日、余呉町役場で開かれ、同委員会は「早期の結論」を切望したが、嘉田知事は即答を避けた。
同ダムは約40年前、総事業費約1000億円で、治水・利水など多目的に対応し、貯水量は1億5000㌧で計画された。水没集落の移転や建設道路の整備などは完了し、残すは本体工事のみで平成22年に完成するはずだった。
ところが有識者会議「淀川水系流域委員会」はダム建設の「原則中止」を打ち出し、国も建設計画の見直しを進め、同ダムを5000㌧級の治水ダムに縮小し、常時放水型の「穴あき」ダムにする案を求めている。
計画の見直しにより現在、工事はストップしたまま。地元では大型公共工事に伴う経済効果に期待をしていたが、バブルがはじけ、近年、下流域の京都、大阪では工業用水の需要が減り「水余り」現象が起きている。
意見交換では委員から、「下流域のため、犠牲になり、故郷のすべてを捨ててきた」「国、県は必ず立派なダムを造ると言った」「凍結回避して工事再開を」「地域振興に役立つ観光ダムの建設を」と切実な意見や要望が出た。
これに対し嘉田知事は治水事業の「ダム+河川改修」の整合性を強調。「約束が守られず、方向が変わってきたことは受け止めている。水害はハード事業だけでは命を守れない。需要や財政的な問題などを踏まえ、次世代へ説明責任できる方法を考えたいが、今即答できない」などと答えた。
三国委員長は、国が今年6月、河川整備計画の原案をまとめる(予算化)のを踏まえ「3月末までに方向性を出してほしい」と要望。県の方針によっては国、県と地元のパイプ役となっている「ダム対策委員会の存続(解散)をかける」決意であることを表明した。
2007年02月13日 13:47 | パーマリンク
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