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少子化の原因は食物

「肉より野菜」で出生率向上
 滋賀医科大学の田畑良宏教授はこのほど、虎姫高校の出前講座で「少子化は現代の肉食化が大きな原因」と新説を展開した。
 少子化は女性の晩婚や共稼ぎ、育児の金銭的な負担など社会的要因が関与している、と思われがちだが、同教授は文明進化に伴った食生活の変化が要因と考え▽日本人の食事の変遷(食料事情)と出生率▽食事の栄養素▽食物連鎖―に着目した。
 厚生労働省などが過去50年間、調べたデータによると肉類などに含まれる脂肪、タンパク質の摂取量が増大すると出生率が低下する一方、穀類に含む炭水化物の摂取量が増加すると出生率は飛躍的に増加する。
 また、世界的な規模でみても肉食主体の裕福な国は出生率が低く、穀類を主食とする貧しい低開発国は人口増加に苦しんでいる。
 この現象は食物連鎖とも関係。人間はこの三角ピラミッドの頂点に立つ生き物で、人が生きるためには多くの動植物を犠牲にしなくてはならない。動植物の基となる元素・窒素とリンは地球上に生存可能な生物の数を制限している。自然の摂理から言えば近年の肉食化(栄養の摂りすぎ)は自然の摂理を崩しているという。
 例えれば窒素、リンを含むトウモロコシはウシに食べられる。ウシは大量にトウモロコシを食べるため、人類がトウモロコシだけを食べていたら10倍の人間を養うことができる。
 このほか、肉食化や高カロリーの食事は糖尿病や高血圧などの生活習慣病を誘発させ、これらが間接的にに人類を滅亡させているほか、自分が犠牲になっても子を残す、という人間が生まれながら持ち合わせた種保存の原理「血縁淘汰」が少子化に何らかの影響を与えている可能性が高いことも示唆。人間が一生に食べる量は決まっており、若いうちに食べ過ぎると早死にしてしまう、と指摘した。
 田畑教授はこの研究を同大学の機関紙で発表するほか、今後は動物実験で実証する考え。
◇  ◇
 【食物連鎖】生物が食う、食われるの関係で鎖状につながっていること。植物は草食動物に、草食動物は肉食動物に食われる。後者になるほど数は少なく、ピラミッド状の関係。


2007年02月22日 16:01 |


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