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2019年07月05日

参院選スタート

 参院選が公示された。改選議席1の滋賀選挙区は3氏が立候補しているが、事実上は自民現職の二之湯武史候補と4野党が共闘する元知事・嘉田由紀子氏の一騎打ちとなる。
 2度の知事選を制し知名度抜群の元知事を野党が共闘して支援するとあって、自民党の危機感は高く、公示初日には小泉進次郎氏を投入し、6日には安倍首相自らが湖国入りする。
 ただ、組織戦となると自民の二之湯候補に分がある。滋賀の国会議員は衆参6人を独占し、地方議会も自民が多数派を占める。各種業界の支援組織も心強い。
 一方、嘉田候補を推薦する野党4党の現職国会議員は県内ゼロで心もとない。知事経験2期8年を通じて培った嘉田候補自身の知名度と人気に頼っているのが、野党の実情ではないだろうか。
 争点は経済政策や社会保障制度、憲法改正などが挙げられるが、端的に言うと安倍内閣の中間評価だろう。安倍首相を支持するなら二之湯候補に、ノーを突きつけるのなら嘉田候補に投票する。比例区ならば自身の支持する政党か候補者に投票するなど自由度は高く、各政党の通信簿となろう。ちなみに滋賀にゆかりのある人物としては滋賀育ちの有村治子候補(自民・現職、全国区)が4選を目指して戦っている。
 インターネット上で話題を集めているのが政治団体「NHKから国民を守る党」。「N党」や「N国党」と略されたり「諸派」と記されたりする。NHK受信料について疑問を投げかけ、視聴したい人だけが受信料を支払う「スクランブル放送化」が唯一の公約。滋賀選挙区にも音楽教室を経営する服部修候補が立った。大阪市に住所を置くが、すでに大阪からの立候補者が決まっていたことから、縁もゆかりもない滋賀からの立候補となった。その主張も「NHKをぶった斬る」とシンプルだ。
 選挙を通じて各候補に考えてもらいたいのは「老後2000万円」問題を端に発した年金不安の解消だ。少子高齢化で現役世代が減り続ける日本で、今のままの制度で年金が維持されると思っている国民はいないだろうし、国民年金だけで生活するのは苦しい。働きたい人が何歳になっても働けるような雇用制度の整備や、年金受給年齢の選択制など、取り組める改革はいくつもある。
 「過去最高の税収」「過去最高の企業収益」などと景気の良い発表が伝えられるが、それを肌で感じる国民はいったいどれほどか。年金制度などの将来への不安をなくせば消費も向上する。
 年金不安の解消と同じく取り組んでもらいたいのは増税のあり方。社会保障の充実を理由に政治家は安易に国民に負担を押し付けるが、まずは政治家や役人が身を切る改革を行うべきではないか。
 有権者自身も各候補、各政党の訴えに耳を傾けて日本の抱える課題や問題点を点検し、それぞれが抱く思いを候補者に伝えて欲しい。政治を政治家だけのものにしていては安易な増税は止まらない。

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