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防ぎたい、受動喫煙

 たばこの煙を気にせずに食事を楽しめるお店を探したい。そんなときに便利な検索サイトが「ミシュラン」ならぬ「ケムラン」だ。レストランからバーまで、屋内完全禁煙でかつ美味しいお店を紹介している。
 管理人で、大阪医科大准教授の伊藤ゆりさんは飲み歩きが趣味。飲食店での煙に悩まされる美食家のために2年前の5月31日にサイトを立ち上げた。全国に160人以上いるボランティアの特派員が実際に店を利用し、「美味しくて人に紹介したい」と思った店を掲載している。31日時点で東京や大阪、名古屋など都市部を中心に651店舗が登録されている。残念ながら滋賀の登録はゼロ。きっと特派員が不在なのだろう。今月には東京都文京区に特化したサイト「ケムラン×文京区」を開設した。
 その飲食店の喫煙環境もいよいよ来年4月から変わる。昨年の健康増進法の改正により受動喫煙対策が強化されるからだ。今年7月以降は行政機関や学校、病院、児童福祉施設の屋内が完全禁煙となる。このため、長浜市役所本庁でも6階の市議会フロアにある屋内喫煙所を6月末で閉鎖し、2階にある屋外喫煙所のみ残す。
 そして、来年4月からは飲食店も対象となる。しかし、個人や中小企業が経営する既存の飲食店で客席面積が100平方㍍以下の店は「喫煙可能」と標識を掲げれば、店内で喫煙できるなど規制は意外に緩い。
 先進国の中でも受動喫煙対策が大幅に遅れている日本。WHOの4段階の基準では、日本の受動喫煙対策は最低レベル。2020年東京五輪を前にようやく本腰を入れた格好だが、実は改正健康増進法の全面施行でも1ランクしか上がらない。
 WHOによると受動喫煙が原因で死亡する人は年間100万人にのぼり、5歳未満の子ども6万人以上が呼吸器感染症で犠牲になっている。
 きょう31日はWHOが提唱する「世界禁煙デー」。料理の味だけでなく、健康も損なう受動喫煙について考えたい。

2019年05月31日 16:45 |


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