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統一地方選を終えて

 統一地方選の後半戦が21日に行われ、首長選や市町村議員選のほか、衆院補選もあった。
 衆院補選の大阪12区は日本維新の会の新人、沖縄3区は野党が支援する新人がそれぞれ初当選した。いずれも自民公認候補が落選したが、大阪は維新に勢いがあり、沖縄は米軍普天間飛行場の名護市辺野古への移設反対派が強いため、自民候補の苦戦はあらかじめ予想されていた。
 県内では大津市議選や彦根市議選、近江八幡市議選などが行われた。彦根市議選(定数24人、立候補26人)では「ユーチューバー」を名乗る30歳の堀口達也氏が最下位ながら初当選を果たしたのが話題となりそうだ。
 地方選挙で当選するには一般的に地盤、看板、鞄の「3つのバン」が必要とされる。本来、政治家は政策や資質、その能力で選ばれるべきだが、現実はこの3つのバンが物を言うことから、そのような選挙を揶揄する意味でも用いられる。30歳の若者が3つのバンがない中で当選に滑り込んだことは、有権者意識の変化の片鱗を感じさせる。
 近江八幡市議選(定数24人、立候補27人)では昨年4月の市長選で敗れた冨士谷英正前市長がトップ当選した。冨士谷氏は県議会議長も歴任した近江八幡市の重鎮。前市長が市議選に立候補するのは異例で、小西理市長との対決が波乱を巻き起こしそうだ。
 大津市議選は定数38人に対し49人が立候補する混戦となった。地方議員を志す新人の多さを頼もしく思うが、落選11人中10人を新人が占めた。現職を破る壁の厚さを示す選挙結果で、地盤、看板、鞄の重さを実感する。
 さて、統一地方選後半戦の121町村長選のうち55町村で立候補者が1人しかなく無投票当選となった。全体に占める割合は45・5%となっている。また、375の町村議員選では総定数4233人に対し4775人が立候補したが、定員を超過せずに無投票当選となったのは94議員選の988人。23・3%を占めた。いずれもの割合も4年前のより増加している。また、7町村議員選で定員割れしている。
 田舎の地方選ではあらかじめ地元で立候補者の調整が行われ無投票になることは珍しくないが、地方政治の成り手不足が深刻化しているのをうかがわせる数値でもある。

2019年04月22日 17:12 |


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