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曳山まつりの「外題」

 長浜曳山まつりはあす13日に開幕を告げる。この日は子ども歌舞伎を長浜八幡宮に奉納する順番を決める「籤取り式」があり、そして夕方には「十三日番」と呼ばれる地元での初めての歌舞伎公演がある。
 14日は午前中の歌舞伎公演の後、「登り山」と「役者夕渡り」が見どころ。そして15日にいよいよ本日を迎える。
 子ども歌舞伎の演目はきょうの滋賀夕刊で紹介している通りだが、長浜曳山まつりでは演目の他に、一般的に馴染みのない「仕組外題」が設けられている。
 常磐山「一條大蔵譚」の外題は「旭光袙扇曲」で「あさひにひかるあこめおうぎのくせまい」と読む。
 孔雀山「勧進帳」は「源氏涙安宅」で「げんじなんだのあたか」。翁山「碁太平記白石噺新吉原揚屋の場」は「双雀舞暁天」で「ならびすずめぎょうてんにまう」。萬歳楼「鳥辺山心中」は「清鶯契恋路」で「きよいうぐいすちぎりのこいじ」。
 神様には常に新しいものを奉納することが求められていることから、過去の曳山まつりと同じ演目でも、こうして「外題」を設けて名前を変えることで奉納できるわけだ。
 長浜曳山祭總當番によると、この外題の決めた方は山組によってそれぞれ。負担人経験者が私案を持ち寄ったり、筆頭経験者の協議で決めたり、振付師や外部の識者に依頼したり。「その芝居のエッセンス、山組の人たちの思い、その時々の世相などが反映されており、興味深い」と説明している。
 例えば翁山の「双雀舞暁天」は「宮城野と信夫の姉妹を双雀に例え、遊郭という鳥籠の中から、これから晴天になるか曇天になるか分からない暁に向かって2人で羽ばたく様」を表現したという。
 なお、外題札は曳山の舞台右側に掲げられるのが通例となっている。子ども歌舞伎を鑑賞しながら、外題に込められた思いを探るのも長浜曳山まつりの隠れた楽しみとしたい。

2019年04月12日 17:37 |


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