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「置き勉」解禁を

 登下校時の荷物を軽くするために教科書やノートなどの勉強道具を持ち帰らず、学校に置きっぱなしにすることを「置き勉」と呼ぶ。ほとんどの学校が自宅での予習・復習や宿題のため、この「置き勉」を禁止しているが、子どもの身体的負担の軽減の面から、解禁の気配となっている。
 先日の長浜市議会一般質問で小学生の通学時の荷物の重さが取り上げられていた。文部科学省が今年9月、全国の教育委員会などに対してランドセルなどの重量に配慮するよう求める通知を出したことにちなみ、鬼頭明男議員がランドセルの重さと腰痛の関係を指摘しながら、通学時の負担の改善を求めた。
 文科省の通知の背景には小中学校の授業時間の増加に伴って、教科書のページ数が大幅に増えていることがある。教科書協会によると小学生のページ数(2015年)は10年前に比べ34・2%増、中学生(16年)は30・5%増加している。
 また、ランドセルメーカーのセイバンの調査によると、1週間のうち最も重い日の荷物の重量は平均約4・7㌔で、ランドセルを含めると約6㌔になる。
 最近、小学生のランドセルやリュックを見ていても、ぎっしりと教科書やドリルが詰め込まれ、何とも重そう。肩ひもが身体に食い込むのを防ぐため、タオル地などのクッションを巻いている子どももいる。市議会一般質問での市教委の答弁によると、小学生の荷物の重量は3㌔~4・7㌔程度で、「腰痛に悩んでいるケースはほとんどみられない」とのこと。ただ、「通学の負担軽減の観点から、子どもや保護者の声を聞いて、各学校で必要に応じて適切な配慮を行う」と答弁しており、学校の裁量によっては「置き勉」が解禁されることを期待したい。
 通学時の荷物の重量が問題となっているのは日本だけでない。インドでは7歳~13歳の子どもの9割近くが体重の45%を超える荷物を背負い、13歳未満の子どもの7割が背中に軽度の痛みを感じていることが、同国の商工会議所連合会の調査で明らかになった。このため、インド政府は11月、成長期の子どもの背骨への影響に配慮し、年齢に応じた学校かばんの重さの指針を作成。中でも小学1、2年が教科書を家に持って帰らずに済むように、宿題を出さないよう勧告した。
 宿題が出ないなんて、子どもにとっては夢のような措置だが、長距離を歩かざるを得ない通学環境や、弁当や水筒を持参する同国にあって、通学における身体的負担は日本の比ではないようだ。

2018年12月12日 12:13 |


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