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「スポーツ」の起源

 1964年に東京五輪の開会式が行われたことにちなんで、「体育の日」は長らく10月10日とされてきたが、2000年以降は、祝日を月曜日に移す「ハッピーマンデー制」の適用によって、10月の第2月曜となっている。これでは「体育の日」のルーツを知ることができないが、連休は歓迎されている。
 その体育の日も2020年東京五輪に合わせて「スポーツの日」に改称され、おまけに同年に限り、五輪の開会式が予定されている7月24日(金曜)に移す。さらには前日の7月23日(木曜)を「海の日」(本来は7月の第3月曜)として強引に4連休に作るそうで、もはや祝日はその起源にお構いなく、その時々の都合で問答無用に変更されるものとなってしまった。
 さて、「eスポーツ」と呼ばれる競技が注目を集めているそうだ。「エレクトロニック・スポーツ」の略で、コンピューターゲームによる対戦をスポーツ競技としてとらえたものだ。五輪種目になる気配は今のところないが、2022年杭州アジア競技大会の正式種目に採用され、海外では各種大会が開かれている。
 辞書でスポーツを引くと「余暇活動・競技・体力づくりとして行う身体運動。陸上競技・水泳・各種球技・スキー・スケート・登山などの総称」などとある。辞書にある通り、スポーツは身体運動を伴うものという先入観を持つ小生にとっては、コンピューターゲームをスポーツと呼ぶことに、もやもやした気持ちを抱く。ただ、カーレースなどを「モータースポーツ」と称したり、「健康マージャン」を高齢者のスポーツ大会の種目としていることを考えると、スポーツの定義は意外に広いのかもしれない。
 スポーツの語源を紐解くとラテン語の「deportare」に由来する。「日々の生活から離れること」などと直訳され、転じて「気晴らしをする、楽しむ、遊ぶ」という意味で使用された。この語源に忠実であれば、ゲームに興じて気晴らしやストレス解消するのもスポーツではあるが、「スポーツの日」に部屋に籠ってテレビゲームなんていう姿を想像すると、やはり、もやもやは残る。

2018年10月10日 16:50 |


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