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火星の「大接近」

 きょう31日の読売新聞の朝刊。1面の下欄にずらりと並んだのは「火星ガイドブック」「図解宇宙の話」など天体関連の図書を紹介する広告だった。そう、きょうは火星と地球が「大接近」し、望遠鏡で火星表面の模様が確認できるという天体イベントの本命日だ。
 夜空で赤く輝く火星は地球の外側を公転し、直径が地球の半分ほどしかないため、地球から遠い位置にある時は望遠鏡を使っても表面の様子を確認することは難しいが、約2年2カ月ごとに地球に接近するタイミングが観察の好機となる。
 火星の公転周期は687日と地球の倍ほどあり、楕円軌道のため、地球との距離はたえず変化している。2年2カ月ごとの接近でも、その距離は近いこともあれば、遠いこともある。
 国立天文台によると、今年1月1日時点では2億9307万㌔離れていたが、のんびりと公転する火星を地球が追いかけるように距離を縮め、きょう31日には5759万㌔へと接近する。これは2003年の5576万㌔以来、15年ぶりの「大接近」となる。
 天文愛好家は「大接近」と喧伝するが、5759万㌔というのは近いのか遠いのかピンと来ない距離。地球1周が約4万㌔だから、地球1440周程度。月と地球の距離に換算すれば150倍となる。果てしなく遠く感じるが、やはり宇宙規模では「大接近」となるそうだ。
 さて、火星観察のタイミングだが、日食や月食のように一瞬で終わる現象ではなく、9月上旬ごろまで比較的距離が近く、マイナス2等級以上の明るさを維持することから、観察しやすい時期は長く続く。
 火星の表面では時折、「ダストストーム」と呼ばれる砂嵐などによって模様が薄くなったり、見えなくなったりすることがある。また、地球の大気のゆらぎも観測に影響する。だが、条件が整えば、北極と南極にある「極冠」と呼ばれる白い部分や、黒っぽい模様の「大シルチス」が観測できるという。
 なお、国友鉄砲の里資料館では長浜市ゆかりの天文画家・岩崎賀都彰さんが描いた火星の細密画や、100年前に旧田根村と旧小谷村に落下した隕石のレプリカを展示中。火星の大接近、8月12日前後に見られるペルセウス座流星群と合わせて、子ども達の夏休みの自由研究にぴったりかもしれない。

2018年07月31日 16:22 |


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