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新潟県知事選

 新潟県知事選は10日投開票され、前海上保安庁次長・花角英世氏(60)が前県議・池田千賀子氏(57)ら2人を破り、初当選した。
 花角氏が54万6670票、池田氏が50万9568票と約4万票差だった。投票率は58・25%で、前回より5・20ポイント上昇した。
 選挙は事実上、国政与野党の代理戦争となっていた。自民、公明が花角氏を支持したのに対し、立憲民主、国民民主、共産、自由、社民は池田氏を推薦した。
 野党の党首や幹部が続々と新潟入りして森友・加計学園問題を追及。安倍政権を批判して、官僚出身の花角氏を「官邸の言いなり」と指摘していた。一方の花角氏は自民、公明の「推薦」ではなく「支持」にとどめて政党色を薄め、「県民党」との姿勢を貫いた。
 また、東京電力柏崎刈羽原発の再稼働に慎重姿勢を見せていた米山隆一前知事の辞職に伴う選挙だったことから、原発再稼働が争点の一つになるとみられていたが、再稼働を推進する自民党が支持する花角氏も再稼働に慎重な姿勢を示したことで、争点化を回避。再稼働反対票を取り込むことに成功した。
 かつて「保守王国」と呼ばれた新潟では、2年前の参院選と知事選、昨年の衆院選で自民党系候補の多くが敗れた。いずれも野党共闘が奏功した結果だった。今回は花角氏の戦術が野党勢力に打ち勝ったという見方もできるが、自民、公明が黒子に徹することでの勝利は、安倍政権の地方での求心力低下を示すものであろう。
 一方の滋賀県知事選(24日投開票)。国政与野党が揃って現職の三日月大造候補を支持し、対立する近藤学候補を推すのは共産のみ。「非共産対共産」という構図に、県民の関心はいまいち。三日月候補が現職ゆえに総花的な政策を訴えるのに対し、近藤候補が滋賀国体への巨費投入の見直しを訴えて一点突破を図るのかと思いきや、安倍政権批判や憲法改正反対、原発再稼働反対なども取り上げている。
 両候補の噛み合う争点が乏しく、投票意欲を削ぐことになりはしまいか大いに心配している。

2018年06月11日 15:47 |


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