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ゲーム依存症

 世界保健機関(WHO)はゲーム依存症を新たに「ゲーム障害」として疾病分類の中に定義づけるという。
 ゲーム依存症について統一的な定義は今のところ存在しないが、WHOでは▽ゲームをする衝動が止められない▽日常生活よりゲームを優先する▽問題が起きてもゲームを続ける▽家族や社会、学習、仕事などに問題が生じる—などを挙げている。ゲームに熱中するあまり、学業や仕事、日常生活がおろそかになる状態を指すと思って良いだろう。
 今はスマートフォンで手軽にゲームを楽しめるため、時間や場所を選ばずにゲームに興じることができる。また、少なくないゲームが無料で始められる。読者の皆さんの周囲でもスマホでゲームに興じる人が多いのではないだろうか。例えば、電車に乗っていても学生から社会人まで年齢を問わずにゲームで遊んでいる人を目にする。
 老若男女がスマホでゲームに興じるという一昔前では考えられないような光景が、もはや当たり前になっていることを、実は心配に思っている。ゲームにばかりに興じているとしたら、例えば誰かとの出会いや会話であったり、読書であったり、五感で四季を感じる瞬間であったり、大切な機会や時間を素通りしてしまっている気がするからだ。
 そして、最も心配なのは子どもの心身への影響である。体も、脳も、そして心も大きく成長する時期にある子どもがゲームに熱中することは、彼ら彼女らの将来のためにどれ程の糧になろうというのか。全国学力・学習状況調査でもスマホの使用時間と平均正答率との関係がはっきりと出ている。
 ゲーム依存症にならないためには、ゲームをする場所や時間、使う金額などをあらかじめルールとして決めておき、ゲーム以外にも熱中できる楽しみや趣味を見つけることなどが考えられよう。
 WHOは今月中にもゲーム障害を疾病に位置付ける方針だ。自身や子どもが、ゲームが気になって学業や仕事に手が付かなくなっているならば、依存症の危険信号かもしれないし、1日に何時間もゲームに興じているようであれば、今一度、付き合い方を見直した方が良いだろう。

2018年06月04日 15:59 |


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