滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



サ・ヴァ?

 湖北の郷土料理としてすっかり知名度を高め、観光客も必ず注文するそうな「鯖そうめん」。焼いた鯖を甘辛い醤油味の出し汁で煮込み、その煮汁でそうめんを味付けした料理だ。農家に嫁ぎ田植えで忙しくしている我が娘を気遣って、嫁ぎ先へ焼き鯖を届ける「五月見舞い」という風習に由来する料理だそうだが、街中では曳山まつりなど「ハレの日」に客人をもてなすために振る舞われる習慣もある。
 この甘辛い味付けはお酒にも合うので、小生も市内の郷土料理店で夕食を頂くときには、必ず注文するほど愛している。自宅で鯖そうめんを頂くなら鯖缶で作るのが手軽だ。醤油味の鯖缶に砂糖やみりんを加えて甘辛く味付けし、そうめんと絡ませる。わざわざ焼き鯖を買わなくても、鯖缶だけでそれなりの味を楽しめる。
 さて、昨年からその鯖缶が売れに売れているそうだ。確かにスーパーに行ってもサンマなどの缶詰に比べて品薄状態。栄養価の高さに加え、原料となる鯖の水揚げ量、価格が安定しているのを背景に消費者に歓迎されているそうだ。さらにテレビ番組で美容や健康の良いなどと紹介されたものだから、さらに人気に。メーカーによっては鯖缶の売上が3割、5割アップし、生産が追い付いていない。
 そんな人気に押されてか、今、スーパーなどの売り場には豊富な種類の鯖缶が並んでいる。小生が最近出会ったのは「Ça va?」と書いて「サヴァ?」と読ませ、フランス語で「元気?」という意味の名前を持つ鯖缶。食を通して東北復興を応援するため一般社団法人「東の食の会」がプロデュースし、5年前から人気を集めている商品だ。「レモン・バジル」「オリーブオイル」「パプリカ・チリ」の3種類があり、赤や黄のさわやかな配色のパッケージが印象的で、おおよそ鯖缶とは思えないオシャレなデザイン。
 洋食にそのまま使える味付けで、パンにはさんで鯖サンドにしてもいいし、ペペロンチーノやアクアパッツァにも相性が良さそう。料理のアレンジの幅が広がりそうな鯖缶だ。
 このほかにもカレーや燻製、ブラックペッパーなど様々な味付けの鯖缶が続々と登場しており、その人気はまだまだ続きそう。

2018年05月23日 15:59 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会