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南北融和五輪と…

 平昌冬季五輪が25日、閉幕した。北朝鮮は開会式に続いて、閉会式にも高官を送り込んだ。韓国に融和攻勢を仕掛けることで、国際的な経済制裁の圧力を弱めようとの北朝鮮の意図が見え見え。北の高官は、米国との直接対話についても「十分な用意がある」と述べたという。
 北朝鮮が韓国との融和に加え、米国との関係改善を模索しているのは間違いないようだが、核問題を棚上げにした対話は、北朝鮮に核・ミサイル開発の時間的猶予を与えるだけ。米国はこれまで何度も核廃棄の合意を破られてきた苦い経験があり、トランプ大統領が「対話は正しい条件下で行われなければならない」と、北朝鮮の非核化が対話の最終目標であることを示したのは当然であろう。
 五輪期間中は北朝鮮の派遣する「美女応援団」が注目され、ホッケー女子は南北合同チームが急きょ結成された。北朝鮮は五輪参加を機に南北融和ムードの醸成に前のめりとなったが、この融和ムードを招いたのは韓国の文在寅大統領であろう。常々、制裁だけではなく対話も必要との姿勢を示してきた。五輪でも北朝鮮の高官を笑顔で歓迎し、北朝鮮側から南北首脳会談のため平壌へ招待を受けた。米韓同盟にくさびを打ちたい北朝鮮のペースにはまっていることは否めない。パラリンピック後に米韓軍事合同訓練が予定されているが、その規模が米韓同盟の現状を図るモノサシとなるのではないか。
 さて、平昌五輪後の韓国で注目されているのは巨額の収賄罪などに問われている朴槿恵前大統領の公判だ。検察は「国民から委任された大統領の権限を私物化した」として懲役30年、罰金118億円を求刑している。朴前大統領は「政治報復だ」として出廷を拒否し続けており、4月6日の判決言い渡しでは重刑が予測されている。
 朴前大統領は親友と共謀して、財閥サムスングループなどから多額の現金を受け取ったとして収賄容疑などで昨年3月に逮捕され、計18件の罪に問われている。
 韓国では政権末期になると不正やスキャンダルが公になり、刑事告発を受けたり、逮捕されたりする大統領経験者が続く。権力闘争の激しさを示す現象である。

2018年02月28日 16:37 |


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