滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



節操ない民進・希望

 きょう22日、通常国会が始まった。2018年度予算案の審議に加え、憲法改正の議論がどのように進むのかが注目されるところ。
 そんな中、野党は迷走しっぱなしで目も当てられない状態。昨秋の衆院選で、小池百合子東京都知事が希望の党を立ち上げたのを機に、民進党は民進、立憲民主、希望、無所属へと分裂したが、ここにきて再結集を志向する動きが続いている。
 今月15日には希望と民進の幹事長らが統一会派を結成する合意文書を策定。だが、民進党の両院議員総会で反対論が噴出し、わずか2日でとん挫した。安全保障関連法に対するスタンスが異なるうえ、民進党系議員は希望に「排除」された恨みも残っている。民進党サイドが統一会派の結成をすんなりと受け入れることが難しいのは当然だろう。
 一方、小池百合子というリーダーを失った希望は青息吐息の状況。民進党からの移籍組は「半年前まで一緒にやっていたのだから」と統一会派の結成に前向きだが、民進党に袖を振られた格好だ。そもそも希望の創設メンバーは安全保障関連法に肯定的であり、「違憲」としてきた民進党からの合流組とは、政策面で相容れない。この組織内対立は統一会派結成の動きを機にさらに深刻化しており、常に分裂の危機をはらんでいる。
 当の民進は、希望との統一会派構想がとん挫すると、今度は立憲民主との統一会派結成を模索する動きが浮上。政策的には希望よりも立憲民主の方が民進に近いとはいうものの、こんな節操のない話では、国民の信を得ることは難しい。
 ここで、衆院の勢力を改めて振り返ると、全465議席の6割を占めるのが283議席の自民。以下、立憲民主54、希望51、公明29、無所属の会(民進党議員で構成)14、共産12、維新11、自由、社民各2、無所属7という具合だ。
 仮に民進、立憲、希望がどのように統一会派を結成したところで、自民党に対抗しうる勢力に到底なれないし、それこそ政策面のすり合わせで玉虫色の会派となる。
 3党が野党として連携するのは構わない。しかし、統一会派の結成は先の衆院選で各政党に投票した有権者を愚弄する話であろう。まずは3党が衆院選で誓った方針にのっとって、各々の政策を磨くべきではないか。

2018年01月22日 15:37 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会