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公務員の不祥事

 また公務員の不祥事か、と思った読者も多いことだろう。浅井学校給食センターの男性調理師が出退勤管理システムに不正アクセスして有給休暇などの記録を改ざんし、欠勤していたのに出勤したように装い、給与66万円を不正に受け取っていた。
 2017年の有休の取得日数は不正も含めて73日間にのぼる。いくらシステムのデータを改ざんされたからとはいえ、取得回数の多さに上司が気付かないのもおかしな話で、普通の職場なら通らない話であろう。
 出勤記録を改ざんする手口は昨年も明らかになっている。長浜市庁舎内に設置されている湖北地域介護認定審査室に勤務する米原市職員が室長の印鑑を偽造して使用し、欠勤を出勤と偽り、勤務していないのに時間外勤務を申請するなどして給与約270万円を不正受給していた。欠勤が続くことを不審に思った室長が米原市に連絡して発覚した。
 2017年は不祥事が多かった。振り返ると、長浜市職員が公共下水道受益者負担金の徴収事務を放置して約1000万円を時効により請求できなくなったほか、車検切れ公用車の運転、給油ミスによる除雪車の破損(修理費475万円)などがあった。神照小臨時講師は児童買春で逮捕され、市立長浜病院の職員も無免許運転や名誉棄損で逮捕された。
 米原市では職員が入札情報を業者に漏らして官製談合防止法違反で逮捕されたほか、タクシー運転手を殴って逮捕という事件もあった。
 事件や不祥事が起こるたびに両市は公務員倫理の徹底や再発防止を誓うわけだが、どうしてか相次いでいる。児童買春やタクシー運転手への暴行など、個人の資質による不祥事については組織や上司の監督責任を問うのは酷であろうが、給与の不正受給や事務の放置などは組織や上司の弛緩が招いていると指摘されてもやむを得まい。
 公務員は公金を預かり、全体の奉仕者として公共の福祉の向上に尽くすという尊い業務に精励すべき存在ではあるが、かといって聖人君子でもない。悪知恵を働かせ、または出来心で不正に手を染めることもあろう。ゆえに風通しの良い職場環境づくりで問題の早期発見と摘み取りにつなげるしかない。「問題は起きうる」ということを前提に。

2018年01月19日 16:29 |


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