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今年の漢字

 この1年の世相を示す「今年の漢字」に「北」が選ばれた。日本漢字能力検定協会が毎年公募し、15万3594票の応募の中から、1位の「北」は7104票を集めた。
 北朝鮮によるミサイル発射、九州北部豪雨、プロ野球・北海道日本ハムの大谷翔平選手の大リーグ移籍、競走馬キタサンブラックの天皇賞春秋連覇、北海道産ジャガイモの不作によるポテトチップスの販売休止などが理由という。
 2位の「政」は森友・加計学園問題、相次ぐ国会議員の不祥事、解散総選挙による第4次安倍内閣の発足、トランプ米大統領の来日など、国内外を問わず政治に大きな動きがあったことによる。3位の「不」は北朝鮮による不穏な国際情勢や森友・加計学園の不透明な問題、芸能界や政界での不倫、データ改ざんなどの企業の不正、天候不順による不作などが挙げられる。以下、「核」「新」「選」「乱」「変」「倫」「暴」と続き、ネガティブなイメージの漢字が多かった。
 今年の漢字と同じく、この1年間を総括する「新語・流行語大賞」もすでに発表されている。年間大賞にはSNS「インスタグラム」に投稿した写真の出来映えを意識する「インスタ映え」と、森友・加計学園問題で知名度がアップした「忖度」が選ばれた。このほかトップ10には北朝鮮の弾道ミサイル発射を告げる「Jアラート」(全国瞬時警報システム)、掛け声倒れに終わった「プレミアムフライデー」、不祥事を相次いで起こした2期目議員を指摘した「魔の2回生」などが選ばれた。
 さて、今年の漢字の「北」と流行語の「Jアラート」は、北朝鮮のミサイルの脅威を受けてのものだ。日本全土を射程に収める核弾頭の搭載可能なミサイルを配備し、将軍様の暴発しだいで日本や韓国にミサイルが降り注ぐ。日本と韓国は北朝鮮の恫喝に対して、将軍様を震え上がらせるような対抗措置を取れないのだから、そのリスクを回避するには、事実上、アメリカの交渉に頼るしかない。ただ、問題となっているリスクは、核ミサイルというより、金正恩という将軍様の性格だろう。身内や側近を平気で粛清し、お目付け役の中国にも従わない。核ミサイルという玩具で遊んでいる駄々っ子の恐ろしさを感じる。そのリスクに日本の政治家や国民がどれほど本気で向き合っているのかは不明だが、北朝鮮の脅威がこれほどの世間に浸透した年はなかった。

2017年12月13日 16:30 |


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