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恋する季節です

 「恋に季節は関係ありません。出会ったときが恋の始まりですよね」—。なんともロマンティックな言葉を投げかけてくれたのは、長浜市立図書館の女性司書。
 きょう10月27日は「文字・活字文化の日」。同時に71回目の「読書週間」がスタートした。まだ戦火の傷痕が至るところに残っているなか、「読書の力によって、平和な文化国家をつくろう」と、出版社、書店、図書館、新聞などが1947年に実施したのが始まりだった。
 以来、読書推進協議会が文化の日(11月3日)を中心にした2週間を読書週間として位置づけている。今、インターネットやSNSにより情報が溢れる世界へと変容し、若者の「読書離れ」が指摘されるところだが、読書推進協議会では「人間性を育て、かたちづくるのに、『本』が重要な役割を果たすことは変わりない」と、日ごろの生活に「本とのつきあい方」を取り入れるよう提案している。
 今年の読書週間の標語は「本に恋する季節です!」。一般公募の中から選ばれ、応募者の男性は「本に親しみを持つ人々が少しでも増えてほしいと願い、標語を作った。とくに『恋』という言葉を使うことで、若い世代の目にとまればいいなあ、本の世界にときめいてくれるといいなあ、と考えました」と説明している。
 本に親しみを持つ人が少しでも増えてほしい—。その願いは図書館司書も同じ。でも、本に興味や関心のない人にどうやって読書を勧めればよいのだろうか。冒頭の女性司書は「学校でもない、自宅でもない、誰にも邪魔をされずに一人になれる居場所として、図書館を活用してはいかが」と提案する。一人きりになってリラックスする場でもいいし、友達との待ち合わせに使ってもいい。まずは気軽に図書館に足を運ぶことで、いつか自分を変える本との出会いがあるかもしれないし、生涯の伴侶となるような作家に出会うかもしれない。誰にも相談できない悩みに共感してくれたり、解決の糸口を見出してくれたりもする。
 「人によって恋する季節は違いますが、できれば一年中、恋してもらいたい」と語る女性司書。読書週間をきっかけに、本との運命的な出会いを願っている。

2017年10月27日 15:49 |


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