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急がれる野党再編

 公示を10日に控えた衆院選。与党の自民党と公明党が着々と選挙準備を進める一方で、野党第一党の民進党と、小池百合子東京都知事が代表を務める新党「希望の党」が候補者選定を巡って混乱している。民進党との野党共闘を目指していた共産党や社民党も、民進党の変節に新たな共闘を模索せざるを得ない事態となっている。
 そもそもの混乱の原因は、民進党代表の前原誠司氏の方針による。民進党全員が揃って希望の党の公認を受けるという前提で両院議員総会で認められたわけだが、小池氏は「全員受け入れる気はさらさらない」と、政策の一致を理由にリベラル派の排除を当初から示している。
 何の後ろ盾もなくなる民進党のリベラル派は無所属を強いられるため、目下、枝野幸男代表代行がリベラル派を集めた新党の結成を目指し、共産や社民との共闘を模索している。
 改革保守を標榜する希望の党に、右から左まで揃う民進党の立候補予定者全員が一団となって公認を申請すること自体、異常であり、仮にそれが受け入れられるとなれば、希望の党は選挙目当ての野合の産物に過ぎない。
 「政権交代」を一致した目標とする民進党は、理念も政策もばらばらだった。今回の衆院選を機に、改革保守の希望の党と、リベラル新党に分裂する方が国民に分かりやすい。そういう視点に立てば、前原氏の今度の大転換は評価できるかもしれない。
 さて、滋賀2区も自民前職の上野賢一郎氏が着々と準備を進める一方で、民進前職の田島一成氏は希望の党の公認待ち。共産党は立候補予定者を急きょ撤回し、社民党などとともに、市民団体の事務局長・対月慈照氏を推すことを決めた。
 問題は政策であろう。希望の党やリベラル新党がどのような政策を掲げて衆院選を戦うのか、まだはっきりとは見えてこない。まっとうな国政運営には健全な野党の存在が欠かせない。野党再編は政権批判の受け皿づくりに欠かせないが、理念・政策の擦り合わせが大前提となる。

2017年10月02日 10:27 |


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