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20年の任務完了へ

 1997年に始まった約20年の孤独な任務がいよいよ完了を迎える。米航空宇宙局(NASA)の土星探査機「カッシーニ」は日本時間の15日夜、土星の大気圏に突入し、燃え尽きる。
 土星の輪や衛星を発見した天文学者・カッシーニ(1625〜1712年)にちなんで名付けられた探査機は1997年10月に米フロリダ州から打ち上げられた。金星や地球の近くを飛行して引力を利用する「スイングバイ」により燃料を節約しながら木星を目指し、約7年かけて土星の周回軌道へ突入した。未知の衛星を発見したり、土星の巨大嵐を観測したりと土星のデータを送り続けてきた。
 衛星エンケラドスの観測では、氷に覆われた衛星から水蒸気や氷が宇宙空間に噴出していることが分かり、生命の存在の可能性も明らかになった。
 また、分離した小型探査機「ホイヘンス」は土星最大の衛星タイタンに着陸し、液体のメタン、エタンで出来た海などを発見した。
 13年間にわたる土星観測を終える前、12日にはタイタンに最接近した。これまで100回以上接近しているが、今回が最後ということもあり、研究チームは「別れのキス」と呼んだ。最終任務となる15日夜は燃え尽きるぎりぎりまで大気を観測し、データを地球に向けて送信する。
 あと10日ほどで秋分日。以降、昼より夜のほうが長くなり、涼しさも増す。虫の音を聞きながら天体観測をするのも秋の夜長の過ごし方かもしれない。今の時期、土星は日没後すぐに南の空の低い位置で観測できる。0等星なので肉眼で簡単に見つけられる。また、土星が大きく傾いて見えるので輪が観測しやすい。大口径の望遠鏡でなくても観測できそうだ。

2017年09月13日 15:38 |


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