滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



長浜中央公園、今度こそ整備を

 旧市民会館と市民体育館の間にある都市公園「長浜中央公園」(宮司町)の移転に向けて、市は25日、有識者や地域住民を交えた公園整備検討懇話会(座長=村上修一県立大教授)に移転に関する資料を示した。
 この長浜中央公園は都市計画上では約1㌶の広さだが、実際に公園として整備しているのは市民体育館の北側部分の約0・4㌶。残りは旧市民会館の駐車場などとして「暫定」利用されてきた。また、公園として使用している部分も、市担当者が「公園としての利用はほとんどない」と説明するように、その機能を果たしていない。
 都市公園として計画決定したのは1973年(78年に区域変更)のことなのに、市は40年以上も計画通りに整備せず放置してきた。この問題は6年前の市議会でも取り上げられている。市民の憩いの場となるはずの公園が長年、駐車場として目的外使用されてきたとして、市議が「市民にとっては緑地のはず。こんな活用法がまかり通っていいのか」と追及していた。
 そして今、ようやく長浜中央公園の見直しに向けて動き出した。市が懇話会に示した方針は、約1・2㌔北東の長浜市民球場一帯に移転させるもの。新しい公園の面積は約3㌶。既存の球場をそのままに、周辺に樹木や花壇、ベンチを設ける「花とみどりのゾーン」、十一川の河川敷そばに遊歩道を備える「親水ゾーン」などを整備する。球場北側にある旧テニスコートは駐車場とする。懇話会の委員からは「緑のゾーンが少ない。遊具を置くスペースがあるのか」「子どもが遊ぶ横で野球をするのは危険ではないか」などと意見が出ていた。
 長浜中央公園の移転理由は、表向きは都市公園機能の確保だが、閉鎖から9年が経過している旧市民会館跡地の売却環境を整えるためでもある。市は目下、旧市民会館跡地を民間に売却する方針で、そのためには旧市民会館跡地に被る都市公園を別の場所に移転させる必要があるからだ。
 だが、新しい長浜中央公園の敷地のうち、駐車場や親水ゾーンを整備する場所は、将来、長浜新川の本線が通る予定。このため、市は「暫定的・仮設的」な整備にとどめることを懇話会で示している。
 市は果たして本気で公園を整備する気があるのだろうか。旧市民会館跡地売却に向けた単なる計画作りではないのか。当初の公園計画を40年以上も放置してきた「前科」を思うと、そう勘ぐりたくなる。今度こそ長浜中央公園の整備が計画倒れに終わることがないよう注視していたい。

2017年07月26日 15:48 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会