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8歳少女が伝える内戦

 シリア内戦の激戦地アレッポでの生活を生々しくレポートしたシリア難民の8歳の少女が、米タイム誌の「インターネット上で最も影響力がある25人」に選ばれた。
 アレッポは昨年12月まで反政府勢力が支配し、ロシア軍を後ろ盾とするアサド政府軍が苛烈な攻撃を加え、数え切れない市民が犠牲となった。少女の名はバナ・アラベド(Bana Alabed)。アレッポ東部に住み、アサド政府軍の攻撃に怯える毎日を過ごしていた。昨年9月24日、「私には平和が必要」とツイッターに初めて投稿し、以来、アレッポの現状や自身のおかれた境遇を文字と写真、動画で発信してきた。
 「爆弾が雨のように降っています。なぜ、彼らは私たちを殺すのでしょうか」(9月25日)
 「爆弾が隣の家に落ちました。私たちのために祈って下さい」(10月2日)
 「私は泣いています。これ(写真)は今夜、爆弾によって殺された私の友達です」(11月25日)。
 「だれか今すぐ私を助けて、お願い」(11月25日、室内で爆撃、戦闘機の音に怯えながらの動画を撮影)
 「今夜、私たちには家がありません。爆撃され、私は瓦礫に埋もれました」(11月28日)
 「これ(写真)が私たちの家です。私の可愛い人形も死んでしまいました」(11月29日)
 「私は今、病気です。私には薬も、家も、清潔な水もありません」(12月2日)
 「最後のメッセージ、この世界で誰も私たちを助けてくれず、私はとても悲しい。だれも私と娘を助け出してくれない」(12月12日、母親のファティマさんの投稿)
 「アレッポ東部から逃れました」(12月20日)
 以上は投稿のほんの一部だが、シリア内戦の凄惨を生々しく伝え、タイム誌は「ジャーナリストがほとんど現地入りできない中で、シリア内戦の恐ろしさを気付かせた」と評価している。
 この少女の投稿はアサド大統領から反政府勢力のプロパガンダと批判されているが、世界で37万人が登録、閲覧している。
 彼女はアレッポ脱出後、トルコに避難した。現在は避難生活をレポートしながら、シリアの惨状を世界に発信している。シリアで苦しむ大勢の子どもたちの象徴的存在でもある彼女はこの6月、避難先で8歳の誕生日を迎えた。

2017年06月30日 19:12 |


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