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ビール大国ドイツ

 キリンビールの調査によると、ドイツ国民1人当たりのビール消費量は年間104㍑、大びん(633㍉㍑)換算で165本にのぼる。これは日本人の2・5倍にあたり、世界でも3番目の消費量だ。
 そんなドイツには1270軒ものビール醸造所があるといわれている。それぞれの村や町に鐘楼があるように、それぞれに醸造所があり、住民が地元産ビールを楽しんでいる。
 ゆえにドイツの旅はビアホール巡りも魅力で、賑やかなビアホールを見つけたら是非のぞきたい。大きな木のテーブルを囲んで、市民や観光客が相席でビールと料理を満喫している。
 ビールの種類は定番の「ヘレス」、小麦麦芽が主原料でコクのある「ヴァイスビア」、アルコール度の高い黒ビール「ドゥンケル」など様々。店員さんにお願いすると1㍑ジョッキを笑顔で持って来てくれる。ビールの相棒はソーセージをはじめ、キャベツの酢漬け「ザワークラウト」、そして「ブレーツェル」と呼ばれる塩を振ったパンが定番だろうか。音楽の生演奏や店内の喧騒も、おつまみとなる。
 ビール発祥地には諸説あるが、北ヨーロッパでは古代ゲルマン人が紀元前1800年頃にはすでにビールを作り、同800年ごろのビールジョッキもドイツ国内で発見されている。
 そんな歴史を持つ同国では、「ビール純粋令」と呼ばれる法律がある。ビールの原料を麦芽、ホップ、水、酵母に限定しているものだ。この法律が誕生したのは1516年。当時、一部で粗悪なビールが流通していたことからバイエルン王ヴィルヘルム4世らによって公布された。昨年はちょうど公布500年の記念の年で、同国では様々なフェスティバルが行われていた。
 たった4つの原料しか使っていないのに、分量や組み合わせ、醸造方法を変えることによって、見た目も味も、喉越しも異なる多種多様なビールを生み出し、その数は何と5000種類。毎日、違う種類を飲んでも10年以上かかってしまう。
 そんなドイツで驚いたのがミュンヘン空港内にある醸造所「エアブロイ」。世界広しと言えど、空港内に醸造所があるのはミュンヘンだけではないだろうか。ビアホールを併設しているので、出発ぎりぎりまで、名残りを惜しむようにビールの魅力を満喫できる。

2017年05月19日 16:26 |


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