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南ドイツを訪ねて

 ゴールデンウイークを利用して南ドイツに出掛けた。ドイツ南部の中心都市ミュンヘンを拠点に、おとぎ話に出てきそうなメルヘンチックな街ローテンブルク、世界最大のクリスマス市で知られるニュルンベルク、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとされるノイシュヴァンシュタイン城、そして隣国オーストリアにあるモーツァルトの故郷ザルツブルクを訪ねた。現地滞在6日間のタイトなスケジュールながら、バスや電車を乗り継いで駆け足で巡った。旅行者の視点で何回かに分けてレポートしたい。
 ドイツの国民性は日本人に似ていて勤勉で真面目。時間厳守も他国には見られない日本に似た特徴だ。勤勉と言っても日本人のように働き過ぎることはなく、休日を大切にし、長期休暇をつくっては旅行に出掛けるのが一般的のようだ。
 勤勉、真面目で時間厳守という国民性から、旅行者には快適だ。海外では遅刻が当たり前の列車は定刻通り。レストランや宿泊施設での接客は丁寧で笑顔を絶やさない。万事が心地よく動き、日本国内の感覚そのままで旅行できた。
 うらやましいのは仕事に残業はなく、定時を過ぎれば職場を後にしてプライベートな時間を楽しんでいることだ。もちろん仕事が残っていても関係ない。仕事とプライベートの分別も厳格なのだ。
 平日の夕方、ミュンヘンのビアホールでドイツ人の家族と相席となった。ビール醸造所に勤める夫妻と小学生の男の子、そしてシステムエンジニアの祖父の3世代4人が食事を楽しんでいた。仕事終わりにこうして家族でレストランに出掛けるのは珍しくなく、やはり定時に仕事を終えて家族との時間を楽しむそうだ。
 「カンパイ」と日本語でジョッキを掲げてくれた祖父は日本の大手電機メーカーと取引があり、日本にも何度か訪れたことがあるそうだ。そこで、ドイツと日本の仕事に対する姿勢の違いについて説明してくれた。そのエンジニアの指摘するところでは、日本企業は会議が多く、遅くまで仕事をすることが美徳と考えていて非効率だという。とにかく定時に仕事を終わらせて、仕事以外の時間を過ごすべきだと教えてくれた。「仕事だけが人生ではないのだから」と。そんなドイツ人は年間30日の有給休暇があり、4週間の長期休暇も珍しくないそうだ。ゆえにのんびりと海外旅行に出掛けられる。日本人にとってはうらやましい限りの話だった。

2017年05月15日 15:54 |


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