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民進党の遠心力

 民進党の細野豪志氏が13日、憲法改正をめぐる執行部との考え方の違いを理由に党代表代行を辞任したが、静岡県知事選の立候補に向けた「環境整備」とも目されていた。結局は、民進党が支援する現職知事が立候補することを明らかにし、細野氏擁立論は消えた。
 現職がもし立候補を見送っていたなら、細野氏は知事選へ前のめりだったことだろう。国政で影響力を発揮できない野党の一議員よりも、知事という一国一城の主を務めたほうが政治家冥利に尽きるからだ。
 このところの民進党は求心力よりも遠心力が目立つ。野田内閣で防衛副大臣を務めた長島昭久衆院議員も共産党との共闘に嫌気をさして離党した。東京では都議選候補が相次いで離党し、小池百合子知事率いる「都民ファーストの会」へと鞍替えしている。
 NHKの世論調査によると、民進党の支持率は昨年までは10%台を記録する月もあったが、2017年は1月8・7%、2月6・4%、3月7・6%、4月6・7%と、低空飛行を続けている。
 野党第一党である民進党は昨年3月に民主党と維新の党が合併して誕生したが、目新しさはない。唯一挙げるとすれば、土井たか子さん以来、30年ぶりの野党第一党の女性党首として蓮舫氏が就任したくらい。しかし、安倍内閣を追いつめる千載一遇のチャンスである学校法人「森友学園」への国有地売却問題では、共産党に遅れを取った。憲法改正でも脱原発でも、旧民主党時代を彷彿させるような足並みの乱れ。7月の都議選で大敗すれば、解党的危機を迎えかねない。
 4月の安倍内閣の支持率は53%で、自民党支持率は38・1%だ。小選挙区制度が目指している政権交代可能な2大政党制は実現する気配はない。閣僚に失言が相次ぐのも、安倍首相の人気にあぐらをかいているからに他ならない。
 自民党に対抗しうる野党の成長。これは自民党支持者でさえ望んでいることなのだが。

2017年04月21日 16:23 |


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