滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



金融機関の心遣い

 医療費の還付を名目にしたり、息子を名乗ったりして、現金をだまし取る特殊詐欺の被害が続発しているとして、県警は28日、県内に特殊詐欺多発注意報を発令した。発令期間は4月6日までの10日間。
 県警によると今月18日から27日までの10日間で、還付金詐欺やオレオレ詐欺などによる被害が5件報告されている。また、インターネットのサイト未納料金を名目に電子マネーを購入させて、だまし取る架空請求詐欺も多発しており、警戒するよう呼びかけている。
 電子マネーを購入させる手口は新しいが、還付金詐欺やオレオレ詐欺はもはや古典的。にもかかわらずだまされる人が一向に減らないのは、犯人の手口が巧妙なのか、被害者がうっかりしているのか。
 先日、神照学区に住む80代の女性から電話を頂いた。女性は27日に「急な入り用」で「大金」が必要になり、長浜信用金庫神照支店で現金を引き出した。女性は「職員の方が騙されていないか、大丈夫か、と、いろんな気遣いをして下さいました。帰り道で誰かが待っていないかと心配して下さり、自宅まで付き添ってくれました。その心遣いがとても嬉しく、誰かに報告したくなったので電話しました」とのこと。
 高齢者を狙った詐欺はここ湖北地域でも時々発生し、特に独り暮らしのお年寄りは気軽に相談できる相手もなく、詐欺犯に狙われやすい。金融機関は詐欺犯からお年寄りを守る最後の防波堤。この女性の電話からは、金融機関の職員の顧客を詐欺犯から守るための有り余る程の気遣いがうかがえた。

2017年03月29日 16:50 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
 
長浜市
長浜市議会
長浜観光協会