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阪神大震災から22年

 あす17日は阪神淡路大震災が起きて22年となる。関連死も含めると約6000人の犠牲者を出したあの未曾有の大震災は過去のものになりつつある。今の新成人は震災以降に生まれ、神戸市では職員の52%が震災後の入庁だという。
 当時、20歳の小生は神戸で震災に遭い、下から突き上げるような衝撃は今も体が忘れていない。幸い住んでいたマンションに大きな被害はなかったが、部屋は家具や家電が倒れ散乱。電気、ガス、水道、電話のすべてが麻痺した。ラジオを持っていなかったことから情報が入手できず、どこが震源で、どれだけの被害が発生しているのか、まったく分からなかった。電気が間もなく復旧し、テレビに映し出された被災地の映像に愕然としたものだった。友人は住んでいたアパートから焼け出されていた。
 水道やガスの復旧は遅く、鍋を手に給水の列に並んだ。食料調達のために近くのスーパーを訪れると、買い物客が殺到し入店制限となっていた。やっと入店できても棚は空っぽだった。
 大学は4月まで休講となり、学友はボランティア活動や復興アルバイトに精を出したり、実家に帰ったりとそれぞれだった。小生は液状化現象で泥にまみれたポートアイランド内の工場で、泥を掻き出すアルバイトに従事するなど、大学生活の大半を、復興の槌音が響く神戸と過ごした。
 6年前、東日本大震災が発生し、すべてを海に引き込む津波の恐ろしさに愕然とした。日本に住む以上、我々は震災から逃れようがない。いかにして被害を減らすのかは、過去の震災を体験した先人の知恵に学ぶしかない。
 滋賀も大地震と無縁ではない。明治42年(1909年)には湖北地域を震源とするマグニチュード7・9の姉川地震が発生し、県内では死者35人、全壊家屋972戸の被害が出た。
 毎年のことではあるが、震災の発生した日を一つの節目として、家族やご近所で災害への備えを話し合ってほしい。

2017年01月16日 16:23 |


過去の時評


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