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ISのテロ拡散

 武装集団がバングラデシュの首都ダッカのレストランを襲撃し、外国人客ら20人が死亡した。国際協力機構(JICA)の事業に携わる日本人7人も含まれていた。日本人が巻き込まれた海外でのテロ事件は、2013年にアルジェリアのガスプラントで10人が死亡した人質事件以降で最悪の規模となった。
 ダッカで1日夜に発生したテロ事件はレストランにいた外国人や非イスラム教徒が殺害された。報道によると、容疑者は7人で裕福な家庭に育った若者ら。どのような経緯でISに感化され、誰が糸を引いていたのか、分析と調査が待たれる。
 狂信者によるテロは中東から欧米やアジアに拡散している。昨年はパリで2度のテロがあり、今年は、ベルギーの空港や地下鉄で爆破や銃撃があり34人が死亡したほか、アメリカではナイトクラブで銃の乱射があり49人が亡くなった。トルコ・イスタンブールの空港爆破では36人が犠牲になっている。
 テロの標的となりやすい場所はデパートや市場など人が多く集まる場所、空港や駅などの公共交通機関、ホテルやリゾート施設、観光施設などだ。過去のテロは行政や警察、軍の機関などを標的としたが、今や恐怖と混乱を引き起こすため外国人や市民が多く集まる場を狙う。しかし、今回のバングラデシュのテロのように不特定多数の市民が集うレストランなどで、効果的なテロ対策を施すのは難しい。
 我々日本人も非イスラム教徒という理由だけで、ISに感化された狂信者のテロのターゲットにされかねない。海外を訪れる際は現地の治安情勢に注意したい。
 さて、ISはイスラム教スンニ派のテロ組織だが、エジプト・カイロにあるスンニ派の最高権威機関「アズハル」は今回のテロを受けて「無実の人々を殺害した残酷なテロ行為はイスラムの教えとは全く関係ない」との声明を発表した。イスラム教指導者がISの宗教観が誤っていることを常々発信することも欠かせない。

2016年07月04日 16:44 |


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