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子連れの投票可

 長浜市選挙管理委員会は7月10日の参院選にあたり、イオン長浜店に期日前投票所を設ける。投票の機会を増やすという点で、その成果が期待される。
 改正公職選挙法施行により、今度の参院選から選挙権が18歳以上へと拡大されることは広く知られているが、大型商業施設など利便性の高い場所に「共通投票所」を設置できるようになったことは、あまり知られていない。従来、選挙当日の投票は、自治体に指定された投票所(公民館や公会堂など)で行うが、自治体が共通投票所を設ければそこでも投票できるようになる。期日前投票の共通投票所は法改正以前から認められていたが、選挙当日は認められていなかった。
 選挙当日も商業施設で投票できれば便利だが、長浜市選挙管理委員会は「124カ所の投票所をネットワークでつなぐ必要があり、コストがかかる」と導入を検討していない。二重投票を防ぐためには自治体内のすべての投票所を結ぶ通信回線の整備が欠かせず、膨大な費用がかかる。このため長浜市のみならず他の自治体も検討せず、県内で選挙当日に共通投票所を設置する動きはない。
 また、法改正では投票の際に18歳未満が同伴することを可能にした。これまで同伴が可能だったのは、幼児や「やむを得ない事情がある者」だけ。小中学生の子どもを連れて投票ができないことに、有権者から疑問符がついていた。
 「同伴」と称して投票に関係のない者が投票所に入場すれば混乱の恐れがあるために設けられていた規則だが、その運用は投票所の投票管理者の判断によって柔軟に対応していたように思える。
 今回、18歳未満に限定して同伴を解禁したことで、選挙がいったいどういうものなのか、政治家がどのようにして誕生するのか、親が子に実体験として教える機会となるのではないか。政治参加の瞬間に子どもを立ち合わせ、選挙の意義を感じさせる参院選としたい。

2016年06月08日 15:54 |


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