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参院滋賀選挙区

 参院選は22日公示される。全国の1人区情勢と同じく、滋賀も自・公陣営と野党共闘陣営による事実上の一騎打ちとなる。民進現職の林久美子氏に挑むのは自民新人の小鑓隆史氏。2年前の県知事選に担ぎ出された元官僚で、知事選を通して知名度をアップさせた。自民への支持率、重厚な県内組織などを分析すると選挙を優勢に戦いそうだが、非自民系の知事が続いている滋賀の特殊事情を考慮すると、そうはいかない。林氏は知名度抜群で、6年前の選挙で31万票も叩き出している。おまけに共産党も応援に全力投球。両陣営の接戦が予想されるところだ。
 過去の参院選滋賀選挙区を振り返ってみよう。3年前は自民が30万5872票を獲得し、民主(現・民進)の16万7399票を大きく上回る圧勝だった。共産は8万6587票。民・共を合わせても自民に5万票も足りない。
 一方、6年前の参院選は民主(現・民進)が31万7756票で、自民の21万0958票に大差をつけた。共産は6万4962票。民・共を合わせると17万票もの大差を自民につけることとなる。
 「林さんガンバレ」との見出しが目を引いたのは5月29日の週刊滋賀民報だった。滋賀民報は日本共産党の機関紙「赤旗」の地方版のような位置づけで、共産の主張が紙面を飾る。そこに民進の林氏を応援する見出しがあるのだから、共産党が野党共闘にいかに前のめりなのかがうかがえる。紙面では「安倍総理の最大の問題は戦争にノスタルジーを感じていること」との林氏の発言を紹介し、安倍政権打倒を読者に訴えていた。
 他党との協調を排して独自路線を取るのが一昔前の共産のイメージだが、最近の大阪府知事選や大阪市長選で自民推薦候補を支援し、先の北海道5区の衆院補選では民進などと揃って野党統一候補の無所属新人を推した。これは従来の共産には見られない姿勢で、有権者には共産の軟化と受け取られるかもしれない。
 これまでの滋賀選挙区は事実上、自・民の一騎打ちで、共産はどうしても脇役に追い立てられていたイメージがある。今度の選挙では当落にからむ戦いに参加することとなり、「打倒!安倍政権」の鼻息はいつも以上に荒く、存在感を大いに示すこととなるだろう。しかし、それが自民を追い込み、共産、そして民進の浮上に繋がるのかというと、そう単純な話ではない。今の安倍内閣の支持率は45%で、「支持しない」(34%)=6日付朝日=を大きく上回っている。自民に対抗しうる「柱」が野党の中に育ってない以上、有権者の選択肢は限られる。

2016年06月06日 15:43 |


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