滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



COP21での対立

 12月も中旬に入ったというのに、今朝の暖かさは9月下旬並みとなった。冬眠を準備していた動物達も春の到来と錯覚したかもしれない。
 米原市の奥伊吹スキー場は雪不足のため、あす12日のオープンを見送ったが、全国のスキー場が今冬の開業を遅らせている。スキーのメッカである長野県でも各地のゲレンデが雪不足と暖冬で開業を延期し、開業しているのは全85施設中13施設にとどまっているそうだ。開業しているスキー場でも山頂部の一部でしか滑れない状態で、全面開業には程遠い状態という。
 これら雪不足は南米ペルー沖の海面水温が上昇するエルニーニョ現象によって、冬型の気圧配置が緩んでいることが影響している。
 エルニーニョとはスペイン語の直訳で「男の子」を意味するが、12月ごろにペルー沖で発生する暖流について地元の漁師がクリスマスにちなんでイエス・キリストを意味する「エルニーニョ」と呼んでいたことに由来するそうだ。
 ちなみに、海面水温が低下する現象は「ラニーニャ現象」と呼ばれ、こちらは「女の子」の意味。
 季節はずれの気候をもたらすエルニーニョ現象は、その発生原因がまだ解き明かせていない。地球の持つ自然現象のひとつではあるが、近年は地球温暖化との関連性も指摘される。温室効果ガス(CO2)の排出増加による地球温暖化が進めば、エルニーニョ現象のような海面水温の上昇が増えるとされている。
 その温暖化対策を話し合っている国際会議「COP21」」はきょう11日に最終日を迎える。先進国と途上国の利害が対立し、産業革命前からの気温上昇幅の基準を1・5度に抑制するのか、2・0度とするのか、先進国から途上国への資金援助の具体的金額をどうするのか、など難しい交渉が進んでいる。地球の将来を占う局面で、なお各国が利害を対立させる有様に、地球上に生きる人間以外の生物は何を思うのだろうか。

2015年12月11日 16:59 |


過去の時評


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会