滋賀夕刊新聞社は滋賀県長浜を中心に政治、経済、文化の情報をお届けする新聞です。



2014年12月25日

地方創生と湖北の立場

 少子化で人口減少が避けられない日本、その波をもろにかぶるのは地方であり、生き残るか、消えてゆくのか。
 地方の火を消してはならじ、地方の振興こそ明日の日本のバロメーター、とばかり、安倍内閣の重点政策に期待する声は大きい。
 地方創生、地方振興、呼び名はこころよいが、結果が出なくては絵に描いた餅である。
 地方創生なる大業は、政府と地方の啐啄の気が合わなくては実を結ばない。ひなが卵の殻を破って出ようとするとき、母鳥がそれに合わせてくちばしで卵の殻を割る。それが啐啄の呼吸で、政府がカネを出すべく段取りをしても、そのカネを受けて、どう活性化に結びつけるか、地方の受け入れ計画がなくては、かつて竹下内閣がばらまいた一億創生事業の焼き直しになる。
 地方といっても北海道や東北、九州、四国など立地の条件や産業上の違いがあり、全国均一の処方箋があるわけではない。滋賀県の場合、政府の投げた球にどう反応するのか。長浜は、米原は、とその設計図を考えるのは早いほどよい。
 長浜も米原も滋賀県の中では最北部に位置し、広大な山並みのふところにあって、どちらかといえば、中央文化の恩恵に遠ざかっていた。同じ滋賀でも大津や湖南は京阪神に近く、産業の交流が活発なばかりでなく、労働者のベッドタウンとして人口増につながった。湖北は交通上のマイナス部分だけでなく、冬季の積雪が産業の活性化や雇用環境を暗くした。
 このような地勢的実態を厳粛に受けとめ、政府の呼び水にどう答えてゆくか、両市の行政だけでなく、議会、自治会、産業界が、衆知をしぼって英断しなければならぬ。
 率直にいって、人が減り、限界集落化して村が機能しなくなりつつある今日、行政の無駄をどう省くか既存の「おらが村根性」と伝統意識をかなぐり捨てて、このさい長浜、米原両市の合併を提案する。
 湖北の発展というよりもその埋没をどう防ぐか、どう生き抜くか。それは従前の月並みな教科書から頭を180度転換する必要がある。いま、米原市は新庁舎建設を課題として、その位置に米原駅東案が発表されているが、愚策である。庁舎の位置問題もさることながら、米原市民が合併の恩恵を意識し、合併を多としているかどうかである。
 二重三重行政の無駄と不便をかこち、合併によって、東と西に分裂し、その弊が首長の取り合いや、表面的な作文、統計いじりなどに精力を分散して、市民に虚脱感すら抱かせている。新庁舎で世論は百家争鳴するが、そんなエネルギーは全く無駄である。どうしたら湖北の寒村を埋没から食い止めるか。長浜も米原もすべてはそこに集約される。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月20日

ゆめ国民を裏切るなかれ

 今度の総選挙の最大の収穫は「カネと政治」のこれまでの嫌な影が消え、それを立証するかのように選挙違反が目に見えて減ったことである。その原因の一つは、自民党安倍総裁の統率力と派バツ解消の道を開いた小泉純一郎元総理の一石による。
 戦後政治はカネと汚職で、国民の不信をかったが、これは55年体制による自民、社会の2大政党のなれあいによるもので、以来、自民党の総裁はカネで取り引きされた。カネは自民党だけでなく、野党の社会(当時)、民社(当時)へも流れた。
 政治はカネで動き、カネは政治を動かすという不愉快、不明朗な疑惑を白日のもとにさらした2大醜悪事件は田中角栄金脈(昭49)と、その14年後の江副浩正のリクルートにつきる。
 田中角栄は72年の自民党総裁選において、本命といわれた大蔵官僚の福田赳夫を破って総裁・総理についた。実に54歳の若さで、今太閤と絶賛されたが、この総裁選、56億円がばらまかれていた。田中金脈を暴いた評論家・立花隆は、文芸春秋新年号で、この総裁選の裏話を書いている。
 総裁選で田中ははじめ1票1400万円と踏んで軍資金を用意した。しかし結局は1票2400万円についたという。スポンサーといわれた小佐野は、100億円かかった、といったという。
 田中金脈はロッキード事件による逮捕、総理辞任後も闇将軍として政界に君臨したが、竹下登軍団の謀反と、直後の脳梗塞で影響力を弱めてゆく。それでも病気を押し、被告人でありながら無所属でその後の衆院選で圧勝した。
 リクルート事件は、田中金脈14年後のことだが、江副は大学生時代に立ち上げた学生向けの就職情報業の開拓で、先駆的成功をおさめ、政治家と持ちつ持たれつで、社業を拡大し、その株式はうなぎ上りに上昇し、自社株を公開前に格安で政界にばらまいた。
 前代未聞の贈収賄事件として政界を揺るがせ、竹下内閣は吹き飛んだ。多くの政治家が摘発されたが、有名人では、宮沢喜一蔵相、小渕恵三官房長官、安倍晋太郎幹事長(現安倍総理の父)、渡辺美智雄政調会長、中曽根康弘元首相、橋本龍太郎元運輸相、梶山静六元自治相、加藤紘一元防衛庁長官らの名前が出た。藤波孝生元官房長官は在宅起訴され離党した。中曽根元首相も離党。社会党は上田卓三が事件の関与で議員辞職。公明党は池田克也執行部副書記長が在宅起訴で離党。民社は塚本三郎委員長が疑惑発覚で辞任。
 リクルート事件のお陰で、発足した宇野内閣は本人の女性問題とその後の参院選の惨敗で、早々に退任した。
 この2大事件をきっかけに、政治資金規制法や政党助成金制度が生まれたが、政治家は手を替え品を替えて、地方議員の政務調査費の私的乱用など、兵庫県議の野々村事件もあり、ゆめ国民を裏切るなかれ(敬称略)。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月18日

石原慎太郎引退の美学

 ぼくの好きな政治家・石原慎太郎さんが14日の衆院選を終えて、いさぎよく引退した。
 花も実もある日本男子の美学に多くの国民は喝采した。ヘナチョコ政治家どもは彼の爪の垢でも煎じて飲むが良い。
 石原さんは昭和7年生まれだからまだ若い。まだまだやれるが、何しろ学生時代ときから、スポーツ、芸術、小説、政治、あらゆる分野で活躍してきたから、その無理がたたった。
 彼は一橋大学在学中の昭和31年、23歳の若さで、小説の登竜門・芥川賞を手にした。「太陽の季節」は歴史的な名著で、夏の海を舞台に太陽族の無軌道な生活を大胆に描写している。
 彼が日本の前途を憂えて政界に入ったのは1968年(昭43)の参院選全国区で、弟の俳優・裕次郎ともどもの街宣で国民的英雄視され、最多得票でトップ当選した。彼は自民党の派バツ政治の刷新を叫び、後の農相・中川一郎氏(故人)らと青嵐会を組織し、その至純な行動力が期待された。衆議院にくら替えしてから環境庁長官、運輸相を経て東京都知事に転身した。
 知事4期の途中、2012年の衆院選で日本維新の会の共同代表として国政に復帰した。
 都知事時代はディーゼルカーの排ガス規制、都の会計の大福帳式記入を近代的貸借対照表に準ずる制度に改め、また尖閣諸島の買い入れ提案など並みの政治家の手の届かない手腕を発揮した。
 惜しまれるのは、せっかく国民から期待されたのに、維新と別れて、平沼氏らと「次世代の党」を立ち上げたことである。橋下維新は今回も善戦し、ことに比例区は30%台という高い支持を受けたが、「次世代」は当選2人で潰滅状態となった。
 引退の記者会見で、石原氏は橋下氏について次のように厚い信頼を寄せた。
 「橋下徹氏は天才だ。衆院に出るべきだと、前日まで口説いた。国会議員になって日本全部を眺めよ」と。
 「彼はいずれ首相になる人物だし、あんなに演説のうまい人を見たことがない」。
 それにしても石原氏の記者会見はすごい。後の世の歴史のためにその一部を書いておく。
 「安倍さんには初志の貫徹をしてもらいたい。田中角栄という人は素晴らしかった。あんな面白い人はいない」。「青嵐会をやっているころ、河野洋平氏のような憲法改正反対派が自民党内にもいたが、河野君は全く例外的な人物で私は大嫌いだ」。
 記者会見で中国が嫌いかと問われるや、「嫌いだ。共産主義を好きな人はいない。共産中国はチベットをなくした」、日中関係については「中国人はもうちょっと頭を冷やして、共産党の独裁というものを壊滅させる。それが幸せなことではないか」。
 これからの自分の生き方については、「若い内外の芸術家を育てたい。新しい芸術を世界のために展開したい。いつ死ぬか知らないが間もなく死ぬだろう。死ぬまでは言いたいことを言い、やりたいことをやる。人から憎まれて死にたい」(17日付、産経参照)。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月16日

4万円のディナーショー

 14日の夜、ロイヤルホテルで石川さゆりのディナーショーが開かれた。500名の会場席は満杯。会費4万円と聞いて「ウ〜ン」と思わずうなってしまった。
 「あるところにはあるもんだ」、ひがみっこいことをいうのは人情を知らぬ野暮天野郎である。
 毎日のおかずに味噌汁と漬けもので追いまくり、月に1、2回、外食で大盤振る舞いするのが野郎の切ない望みであり、月1回の美容室詣でを3カ月に1回か、半年に1回とずらして、倹約した何万円を韓国の美女つくり旅行に参加したり、1回何万円のディナーショーに参加するのも庶民の慎ましい遊びごころ。
 11月の紅葉の名所は人で人でごった返した。外国人も日本人も観光で一番喜ぶのは京都とか。それを証拠づけるのが金曜か土曜日のホテルや旅館の盛況だろう。すごい、とにかくすごいの一言につきる。ホテル関係で、あちこちくまなく予約の電話をしてもみんな満員お断り、そのホテル代とや、素泊まりで1万9000円。あほらしくて、そんな高いホテルはまっぴらごめん、と山科や大津あたりまで足を伸ばしてもオール満員。
 あるところにはあるもん、と感心しているのは貧乏人のひがみもいいところで、安売り専門の量販店や全国規模で展開しているスーパーをのぞくがよい。チラシの効果か、宣伝の巧みによるのか、店内は押すなの大満員。百貨店に出かけて、何が売れるのか、耳を澄まし、眼をぎらぎらさせると、貧乏人は出てゆけの声がする。
 外国製の有名ファッションのハンドバッグが何万円、何十万円。今年の流行ですと、お墨付きのコートに惚れ惚れして、そっと値札を見ればこれが何十万円。クリスマスの音楽ではないが、「アホからさき来い、カネ持ってこい」に聞こえる。
 婚活で、カネのある男募集のメール。餌にとびついた鼻下長の男やもめが何百万円、何千万円をポンと女の体に奉納する。
 ぼくの知人で、パチンコへ行くのが日課というファンがいる。本人はにたにた笑って「トータルでは損はしていない」というが、この賭けごとのお遊びは競馬が最高。木枯らしの風の中を負けた馬券がひらひら飛ぶのを見て心中「なむあみだぶつ」を念じながらさらなる馬券を買うのが生き甲斐というこの男、不思議なことに寒風にさらされながら風邪一つひかない。帰りに、居酒屋で飲むコップ酒が百薬の長とか。
 1回の競馬に何千万円か、何億円かのカネが舞うわけだが、それもこれもふところ次第。昔は女房質に入れても酒やめずの左党が落語で人気を博したが、当節は、女房殿が旦那を家に置き去りにして、腹の虫を喜ばせたり、脱線する。彼女らの強みは「へそくり」みたいなみみっちいものではない。安倍さんの景気回復は半分は本当かもしれない。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月11日

世論の審判・安倍総理殿

 総選挙は14日の投開票を前に、各党首、各候補が声を枯らして叫ぶなか、気の早い新聞は当落予想や与野党の議席数をうらなう。
 選挙に関わる政党や候補者はなりふり構わず訴えるが、審判する国民の眼は案外冷えている。気になるのは世論調査による支持率だが、優勢と報じられている与党のうち、自民の支持率は圧倒的に群を抜いている。自民といえば、反自民の代表格は民主であるが、その支持率がいっこうに上昇しない。今度の選挙の特徴は、自民でも、民主でもない、第3極がからしき元気がないことから、波乱好みの人間は「自共対決」だという。
 同じ土俵で対決するには格が違う。本来、がっちり組むはずの民主党が不戦敗選挙区をつくったほか、党首や幹部の苦戦が伝えられるなか、格は違えど、上昇気運の共産党対決という興業的面白さがささやかれ出した。
 それもこれも一つは民主党の過去の政権時代を忘れない国民の怨念、いま一つは第3極の維新の党のほか他の野党の不振による。
 第3極はまとまってこそ数字以上の力を発揮するが、どれもこれも自我にこだわって、大局に処するという政治のイロハを忘れている。政党の求心力は指導者による。次世代の党は次世代をいうからにはリーダーに若さが伴わねばならぬが、これがない。石原慎太郎氏はそれを知っているから、今期で引退するとして、落選必至の比例区の最下位登録で立候補した。国民は他の弱小政党には見向きもしない。今後どんな風がふくにしても、第3極の中心は維新であり、国民の期待も決して雲散霧消してはいない。党首の橋下徹氏への人気と期待は逆にふくらんでゆくのではないか。
 おそらく選挙がすめば、共産を除く野党の中は総括で荒れるであろうし、新しい政界再編の動きが急転回するであろう。自民党は安定した国会運営勢力を与えられるであろうから、いよいよ腰を据えて、憲法、外交、教育、国防、経済などで、これまでの保守政権の手でかなわなかった大事業、大政策に手をつけねばならない。そのための優秀な大臣を今から吟味するがよかろう。安倍総理殿。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月09日

婚活利用の女と独居老人

 婚活を利用して、金のある独居老人の恋人となり、結婚した後、男をクスリで殺した疑いで京都府向日市の筧千佐子容疑者(68)が逮捕されている。
 これまでの報道によると結婚しながらも、別の男と婚活で親しくなり、次々と男を代えてゆくが、その都度、男から遺産相続などの公正証書を入れさせ、男は次々死亡している。気味の悪い事件だが、ワナにかかった独居老人の哀れが身にしみる。
 警察の調べで、容疑者のプランターの土の中から青酸化合物を入れた小袋を検出したという。
 色仕掛けによるカネねらいだが、鬼ババもいいとこ。女性のからむ色事件は今も昔も変わらない。
 昭和14年(1939年)神戸で、女医による毒饅頭事件が大騒ぎとなった。小学校の女性職員が持参した饅頭で、教師や職員の兄弟など9人がチフスを発病。1人が死亡した。持参した職員の兄が病院の副院長で、学生時代、女医の広瀬菊子から結婚を約束して多大の学資の援助を受けていた。学生は卒業して医師となり、他の女性と結婚していた。
 約束違背のうらみが積もっての毒饅頭だったが、これを医師の妹が職場の学校へ持ち込んだもの。チフス菌は注射器で饅頭に仕込んだ。
 昭和36年(1961年)には、三重県名張市で、名張毒ぶどう酒事件が発生している。三重、奈良の県境にある山奥25戸の寒村で起きた事件で、3月28日の年1回の親睦会の席の32人の出席者で、うち女性は20人。男は日本酒、女はぶどう酒でカンパイしたが、10分後、ぶどう酒を飲んだ女性17人のうち5人が死亡。12人が重軽傷。間もなく奥西勝(当時35)が逮捕された。妻と愛人の3角関係の清算をしようと計画的に農薬をぶどう酒に入れたとして、死刑の判決を受けた。一たんは自白したが、後、ひるがえし、その後、再審を叫び続け本人は入院中だが、死刑は未執行のまま。
 男と女をとりまく愛恋物語の中には涙をそそるものもあるが、吐き気をもよおす地獄絵もあり、世に生きる処方箋の知恵こそ望まれる。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月06日

政治権力と反日の話題

 日本人でありながら日本の悪口を言い、日本をおとしめようとする人は、思想的には社会主義、共産主義者か、もしくはそれに近い人かもしれない。あるいは学校、書物、その他の影響で反日派になっているかもしれない。
 新聞の中には、天皇や皇室の記事に敬語を使わぬ社もあるが、これは編集方針らしい。こういう新聞を読むと日本人の誇りが揺らぐかもしれない。
 天皇制反対の共産党はその機関紙「赤旗」に天皇や皇室の動静など絶対書かない。全くの無視である。しかし、困ったことに保守派や中間派の政治家の中にさえ表向きはともかく「反日」を言ったり、行動する人がいる。
 自民党は安倍という信頼できる意志の強い人がいるから今は「反安倍」の風は吹かないが、もし安倍が健康を害して力が弱まれば、党内はたちまち権力争いに火がつき、いやしい野合などがあって、政治が乱れるかもしれない。
 今は国民から見離されて力を失っている「生活の党」の小沢一郎だが、民主党が政権を握った当時は、幹事長として飛ぶ鳥落とす勢いだった。
 2009年、今の習近平中国国家主席が、副主席当時、日本を訪問し、天皇陛下に会見しようとした。宮内庁には会見を願う場合、1カ月以上前から打診しなければならぬ、というルールがあった。これは天皇陛下の健康や公務との関連によるもので、このルールにより、宮内庁は会見を拒否したが小沢は内閣官房長官に命じ、強引に宮内庁のルールを無視して会見を実現させた。陛下は2003年に前立腺がんの全摘出手術をされ、その後は再発や他の病気の心配もあって、特に健康や食生活などに東大の専門医による療法をされていた。そういう陛下の身心上の心配を無視して、自分の権力で宮内庁のルールを破った。
 小沢は、幹事長時代、640人の訪中団を率いて中国詣でをし、当時の胡錦濤国家主席と会談した。140人の民主党国会議員を国家主席と握手、記念撮影をさせて自分の力を誇示した。
 小沢の師匠・金丸信元副総理は1996年、81歳で死去したが、国務大臣、防衛庁長官、国土庁長官、建設大臣など歴任の実力者だった。
 彼は1990年、当時の社会党委員長田辺誠らと訪朝団を組織し、北朝鮮を訪問した。金日成主席(当時)と差しで会談し、日朝国交を約束した。統治時代の補償とともに南北朝鮮分断後45年間について「補償」するという約束を自民、社会、朝鮮労働党の3党で交した。彼らにそんな権限のあるはずがなく、土下座外交として袋叩きにされた。
 金丸は佐川急便からの5億円のヤミ献金がバレ、失脚することになるが、その後、国税庁の調べで、数十億円の不正蓄財や、時価1000万円の金塊が発覚した。訪朝のさいの金日成からの贈りものと噂された。
 彼の死後も金丸家と北朝鮮のパイプはつながっているようだが、国家、国民のためなのか、自己の保身、権力拡大のためか、小沢を40歳代の若さで自民党の幹事長にしたのも金丸だった。
 彼らの行動は結果的には反日につながる。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月04日

反日を叫ぶ日本人のこと

 日曜日の午後のテレビで「そこまで言って委員会」という世相を伐る番組が時々話題になる。
 報道関係者、文筆家、芸能人、評論家など討論に参加する人は多彩で、それぞれの本音が出て面白い。
 2週間程前だったか、毒説とかたくなな持論で目をそむけたくなるような「オバさん」が遂に本音を吐いた。この女性は、かつて民主党から政界へ出て国会のジュウタンを踏んだが、半年か1年足らずで議員を辞職、民主党も飛び出した。
 何のために政界へ出たのか。選挙民こそ迷惑な話だが、日曜日のその番組では常連のように顔を出して、みんなの意見に逆をいいながら自説をしつこく繰り返す。茶の間の視聴者はどう思っているのか。ぼくはぞっとする思いで観ているが、なかには応援する人もいるのだろう。
 過日、彼女は他のメンバーから「貴方は天皇制反対なのか」と問い詰められ、「反対です」と本音を出した。
 思想の根本がそこにあるから靖国にも反対するし、言葉のすみずみに反日が飛び出す。中国や韓国びいきなのかなと思わせ、従軍慰安婦問題でも韓国側の代弁者のような発言をすることがあった。
 日本は思想、言論、表現の自由があるから「天皇制反対」を言おうと、従軍慰安婦の強制連行があったといっても、みんな自由で、中国や韓国のように、政権や党に都合が悪ければ逮捕する、といった制裁はない。だからいうわけではないが、不思議なことに日本人でありながら「反日」をいう人が案外多いので驚く。
 心のことは本人次第だから、とやかく言いたくないが、日本がいやで、いやでたまらないなら、いやな国に住むことはないだろう。自分の好きな国へ亡命してもいいのでは。
 日本人でありながら、日本の伝統や歴史を足蹴にし、悪し様に日本をいうのは、ぼくは納得できぬ。日本人が日本をこぼって、それで嬉しいのか。心が満足するのか。だれだって、完璧なものはいないし、国だって同じこと。いいところもあれば、そうでないところもある。
 しかし、人間として、その国に住む上で一番大切なのは人権が守られることであり、言論や出版、表現の自由が保障されることではないか。反日をいう日本人は、中国や韓国をひいきめに見るようだが、中国では政府に反対の言論をすれば、すぐご用となり、逮捕される。反政府デモや反共産党デモなどできるはずがない。北朝鮮などは、家の中にすら党のスパイをもぐらせるから、夫婦や親子でもうかつに本心を言えない。
 靖国は、中国や韓国が外交手段として反対するが、信仰や祈りの世界は個々の自由であり、それを他国がとやかくいうのは内政干渉で、余計なお世話だ。にも拘わらず、日本人の反日派は、彼らの尻馬に乗って、靖国反対を叫ぶ。救いがたいご仁である。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )

2014年12月02日

総選挙、国を売るか、救うか

 師走の2日、いよいよ、衆院選が公示された。過去2年の安倍政権の実績を評価し、さらなる飛躍への期待を寄せるか、逆に安倍政権は国家と国民のためにならぬ、と断罪するかの通信簿のようなものである。
 アベノミクスで経済が立ち直ったことは、景気を反映する株価からも分かるし、雇用率の上昇、賃金上昇からも証明される。
 経済や原発では勝負をかけてもさまにならないから、ここは憲法や戦争など日本の独立、平和問題に論点を向けねばならぬ、と共産党や社民党はほこ先を変える。左翼の政党は「日本が平和を維持できたのは、憲法9条のお陰である」と主張する。過日、長浜文芸会館で開いた信金の演説会で、日本の代表的知識人で評論家の櫻井よしこ氏は、日本が平和を続けられたのは、憲法9条ではなく、日米安全保障条約のお陰である、と、ずばり急所を衝いた。
 左翼政党や一部メディアは、集団的自衛権の行使を認めた安倍内閣を「戦争」への危険と反対するが、安倍首相は日本の安全を守り、戦さの心配をなくすための「集団的自衛権の行使容認」だという。
 戦争についていえば、昨年12月国会で「特定秘密保護法」に、当時の朝日新聞はしつこい程大々的に明けても暮れても反対記事を掲載した。毎日、論者を変えて、若ものを戦地へ送るな、のキャンペーンを続け、左翼野党はこれに乗って、安倍内閣を批判した。
 しかし、日が経つにつれて、中国や韓国に踊らされているのではないか、と国民が疑い始めた。
 ぼくは、特定秘密保護法なんて、そもそも名前が悪い。はっきり「スパイ防止法」とすべきだと書いたが、日本は世界一のスパイ天国だと世界は笑っている。国防とか、安全とか、工業技術などの分野はスパイされる可能性が強いから、これを防ぐ法律がないのがおかしい。
 今度の選挙で、将来の日本を託すのに信頼できるのは、与党以外では維新、次世代だろうと思っている。
 民主は、中身を吟味しないと、下手すれば毒を食わされる心配がある。それは、中国寄りの考え、メディアでいえば、朝日流の考えに支配される左翼(労組系)と、これと対峙する保守系集団の二つの混合部隊だからである。
 左の部隊は、いざというとき共産や社民と連合して、国家の安全にどう影響するか極めて心配が多いからである。
 日本をよくしたい、日本の発展を望むなら、与党のほか、次世代、維新を入れるがよい。民主党はお化けのようなところがあって、信頼できるところと、そうでないところがあるから候補の実績やその派バツなどしっかり見定めねばならぬ。
 社民など、ひどいものである。映画や小説で有名な「永遠の0(ゼロ)」の著者・百田尚樹氏は、2015年1月版「正論」で、「拉致問題に冷淡だった土井たか子は許さん」と真相を伝えている。旧社会党(いまの社民)は北朝鮮の朝鮮労働党と友党関係にありながら、拉致問題などないという北朝鮮のウソを長い間、受け入れてきた。党のホームページに「北朝鮮による拉致というのは創作だ」という論文まで掲載したが、そのときの党首が土井たか子。1988年、北朝鮮から決死の思いで、拉致被害者の石岡享さんから両親のところに手紙が来た。その年の9月、北朝鮮とパイプがあるといわれた旧社会党の土井たか子に「なんとかしてくれ」と両親が頼みにいったが、土井はそれを門前払いにした。
 政党や新聞は言論の自由で、何をいっても韓国のように起訴されることがないが、国を守るのはだれか、国を売るのはだれか。まゆにつばをつけて見きわめねばならぬ。【押谷盛利】

| | トラックバック ( 0 )


しが彦根新聞
滋賀夕刊電子版
滋賀夕刊宅配版
滋賀夕刊デジタルトライアル
“新聞広告の資料請求、ご案内はこちらから"
 
長浜市
長浜市議会