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民主党の凋落と新しい風

 参院選は終わったが、まだ余韻に浸っている人もいるだろう。アベノミクスが川の流れを一気に変えてしまったが、わりを食ったのは民主党だ。3年半前の至福、極楽の舞台から一挙に地獄の奈落の底へ墜落した。
 驕れるもの久しからずではないが、かつての政権党の見るも哀れな凋落ぶり。今回の当選者は選挙区、比例区合わせて17人という厳しさ。野党第1党という兄貴面どころか、恐らく党内は再建をめぐって混迷を深めるであろう。
 当然、海江田代表や細野幹事長の責任論が台頭するであろうが、敗戦ショックでお通夜のような現在、立ち直るのに必要なエネルギーも消えかかっており、気の早い連中は解党後の運命を模索するものもある。
 皮肉なもので、民主党の大敗をよそに、なんだ、かんだといわれていた維新と、みんなが揃って当選者を飛躍させた。
 両党が最初の方針どおり、選挙協力をしておれば、さらなる躍進が見られたはず。完全野党で気を吐いたのは共産党だけで、他は軒並み消えゆくばかりの不振だった。
 最も哀れをとどめたのは小沢一郎氏率いる生活の党だった。
 当選者ゼロという不面目は党首の金城湯池とされる岩手で惨敗したことが象徴的である。小沢党首は、夢よ、もう一度と秘策を練ったが、遂に地元の岩手からもご用無しの証文を受けねばならぬ羽目となった。
 かつて、民主党の代表となり、鳩山内閣では幹事長として党と内閣を動かしたが、彼の摩訶不思議なる神通力はいとも鮮やかに空中分解した。
 政局を巧みに利用して保身一筋、師の田中角栄ぶりを誇示したが、今回の参院選で、将棋で言う雪隠詰めの恥辱を味わうことになった。
 彼の幻想に寄与したマスコミの責任も問われるが、彼自身が国民に「ノー」をつきつけられた意味は大きい。それは、政治とカネの問題に関する限りない疑惑が背景にあることを国民が証明したといえる。
 旧い型の政治家よ、さらば。新しい型の政治家よ、燃えよ。今回の選挙はそれを天の神が啓示したともいえる。
 ねじれ国会が解消し、衆、参両院とも自民党が主導権を発揮できる政治状況が生まれたのだから、自民党は安倍総裁を先頭にかねてからの公約どおり、憲法の改正、国土の防衛と外交の主体性、日本の歴史の認識と教育の改革、少子高齢化対策などに大胆に取り組むことが望まれる。【押谷盛利】

2013年07月23日 19:15 |


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