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異国で活躍するランドセル(見聞録)

 あす19日は小学校の卒業式。6年間お世話になった学び舎に別れを告げ、4月から中学校へ通う。義務教育の行き届いた日本では当たり前のことだが、国によっては教育制度の不備、家庭の経済的事情、宗教による制約など様々な理由で教育を受けられない子ども達がいる。
 世界規模では子どもの10人に1人が学校に通えていない。アフリカやアジアなどの途上国の中には小学校の就学率が5割を切るような国もある。先進国の支援で教育環境は徐々に整いつつあるが、教科書やノート、文房具を同級生と使いまわしたり、校舎がないため野外で授業したりと、冷暖房のある日本の教育現場と比べようもない。
 イスラム原理主義の色濃いアフガニスタンでは、これまで子ども達を労働力と見なし、教育を受けさせる慣習があまり無かった。このため15歳以上の識字率は3〜4割程度に留まっている。特に女性は宗教的理由を背景に、学校はおろか勉強することさえ許されていなかった。
 目下、各国の支援を受けて、教育環境の整備が進められ、子どもが学校へ通う気運が生まれつつある。その教育気運の高まりに、日本のランドセルが一役買っている。
 発展途上国の女性と子どもの支援活動に取り組むNGOジョイセフが行っている「想い出のランドセルギフト」だ。日本で使い終えたランドセルをアフガニスタンに贈り、現地の子ども達に使ってもらう活動。
 これまでにアフガニスタン(一部はモンゴル)に贈ったランドセルは11万5000個を超えた。校舎も机も無い子ども達がランドセルを日本からの「宝物」として大事に使っている。また、子ども達がランドセルを背負う通学風景が見られるようになったことで学校で勉強するという行為が周知され、特に女の子が学校へ行くきっかけづくりに大きく役立っている。
 さて、各家庭では小学校卒業後のランドセルをどう扱っているのだろうか。思い出として残しておくのか、ゴミとして廃棄するのか。もし、廃棄するのであれば、アフガニスタンでの再登板を検討してはどうだろうか。
 贈り方は、海外輸送費1800円を銀行振込やクレジットカードで支払ったうえ、ランドセルを箱に詰め、未使用のノートや鉛筆、クレヨンなどがあれば同梱し、指定の住所に届ける。受付は4月15日まで。詳細はジョイセフのホームページへ。問い合わせは℡03(3268)5875へ。

2013年03月18日 16:26 |


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