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旦那の暴力に泣く女性

 世の中、乱れに乱れて、悲しい事件や腹立たしい事件が次から次へと新聞沙汰になる。
 なかには頭がおかしいのでは、と思われるケースもあるが、多くは好奇心や欲や発作で他人を傷つけたり、自分の運命を狂わせている。道徳を持ち出すまでもなく、人の道を人間らしく生きればいいのだが、どういうわけか良心によるコントロールがきかなくなっている。
 食べ物や環境によって健康を損なうように、心もまた汚染されて、社会に迷惑をかけたり、自分自身を破滅させる。
 子どもの虐待などについても、外から注意深く眺めて、事前に手当てを講じれば、というが、他人さまの家の秘密をのぞくこともできないし、どんな家でも鍵をかけて、外部との接触を断っているから民生委員でもなかなか実態を探るのが難しい。
 老々介護の2人きりといがこれから増える一方だが、買い物もできず、炊事もできず、一人が倒れたら連れ添いも倒れるということがあり、死後何カ月かして発見されるという不幸なことも時に報道される。
 ぼくは最近、旦那のいじめにあって泣いている女性から投書を頂いた。随分ひどい内容だが、夫婦の家庭内のことだから、しかるべき処方箋のありようがない。いやな旦那なら、ハイさようならをかませばいいが、親もあれば子もあり、口でいうほど簡単ではない。
 この女性はたどたどしい文字で、結婚以来の苦労を綴っているが、目下の不幸は旦那の浮気による家庭不和で、夫の暴力のひどさを訴えている。
 前日に料理用の魚、肉などを冷蔵庫に入れておき、翌日、子どもの弁当用に冷蔵庫を開けるとなくなっている。おそらく女性の家へ持っていったのだろう。女性は夜中にカギを開けて裏口から入っている。女性のことをいうと、夫は、家の中で暴れる。卓袱台をひっくり返したり、床を傷つけたり、物を壊したりする。
 彼女は子どもや孫の縁にさしつかえては困るので、じっと我慢して、辛抱は宝と思って耐えている、という。
 辛抱は宝と思い、耐えてはいるものの、怒りや無念の晴らし場がなくて投書してきたものと思われる。こういうブレーキのきく人は問題を起こさないが、夫の手荒な暴れにかっとなって、冷静さを失うと、恐ろしい危機を呼びかねない。
 新聞の人生相談などにもよく似たことが出ているが、女性は強くなったとはいえ、日本ではまだまだ「弱きもの、汝の名は女」。
 それにしても、短い人生、縁あって結ばれ、子をもうけ、巣づくりしているのだから、互いに譲りあい、愛しあい、仲良く長寿を全うしてほしいものである。【押谷盛利】

2013年03月14日 17:46 |


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