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県選出の4衆院議員

 昨年(平成24)12月16日の総選挙で、自民党は大躍進し、滋賀県でも小選挙区4議席、いずれも自民党が完勝した。あれからまだ3カ月しか経っていないが、忘れっぽいのは人の常というべきか、当選した4人の名を覚えている人はどれくらいあるだろうか。なかには投票したその人の名さえ思い出せない健忘症もあるだろ。
 参考のため改めて、滋賀から出た4人の衆議院議員を紹介しておく。
 1区=大岡敏孝、2区=上野賢一郎、3区=武村展英、4区=武藤貴也。
 この4人の選挙民に訴えたキャッチフレーズがそれぞれの個性を現して面白い。
 滋賀県遺族会の1月15日発行の「遺族の友」241号に、その4人の公約の集約化した誓いや抱負が出ている。以下はいずれも当時のそれぞれの選挙パンフレットによる。
 1区=大岡敏孝「謙虚に実直に、皆さまの思いを実現します」。
 2区=上野賢一郎「私は妥協しない。自信と誇りの持てる日本へ」。
 3区=武村展英「平和の安定なくして、経済の復活、暮らしの安心はありません」。
 4区=武藤貴也「創ろう未来の誇れる日本」。
 この4人のいざ出陣の決意をこうして箇条書きに並べると、それぞれの個性も浮かび上がるし、あたまに何が去来しているのか、未知数ながら将来の活躍度の判断資料にもなるだろう。
 短かい言葉の呼びかけで、抱負、識見、人柄を印象づけるのがキャッチフレーズやポスターの効果であるから、それぞれに苦心の跡は見受けられるが、共通して言えるのは抽象的で、ふんわかとしすぎて、分かりにくいことである。分かったような分からない、いわば消化不良になりがちなキャッチフレーズである。
 1区の大岡の場合、皆さまの思いを実現する、とは大衆にこびるだけで、「私は当選したらこうしたい」との自分の主張が聞きたい。
 2区の上野は「妥協しない」というが、何に妥協しないのか、その辺りが分からない。「自信と誇りの日本へ」は国民に共感を呼ぶ軸足といえよう。
 3区の武村は「平和の安定」は分かりにくい。「経済と暮らし」は政治の課題だが、いつでも、どこでも、だれもがいうテーマ。
 4区の武藤は青年会か学生の「雄弁大会」のスローガンだ。叫びの裏に悲壮感がみられる。
 国民(県民)を代表して立法の府に活躍する立場なのだから、日ごろから心に温めている政治信条や決意を明確にして欲しい。
 「国家のためなら命も惜しまない」、「地方分権と道州制」「クスリ漬けの日本追放」「誇れる歴史と教育」「健康長寿の国策推進」。
 まだまだ、国民の望む声は多彩だが、少なくとも「おれは国会議員だ。これこれの課題はおれの政治的良心だ」と堂々と宣言する勇気と覇気を示してもらいたかった。
 選挙民も出しっ放しでは無責任だ、葬式や祭り、運動会には出なくてよいから、ときには政治報告会を開き、中央の情報を伝え、同時に地方の声に耳を傾けることを望む(敬称略)。【押谷盛利】

2013年03月12日 17:30 |


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