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過剰サービス考(見聞録)

 1日付け小紙に載った投書は、ごみ収集日程表と確認用シールの配布を、市販のカレンダーの1〜12月に合わせて欲しいという要望だった。確かに、市役所の事業年度に沿った日程表だと4月から翌年3月という区切りになり、市販のカレンダーや手帳とミスマッチだ。
 しかし、その投書に対して意見が寄せられた。簡単に紹介すると「そもそも確認用のシールなど過剰サービスではないか」という指摘だった。シールがあれば便利だが、無くてもカレンダーにペンで記入するなどで事足りる。
 市からの配布物については、先週に開かれた長浜市議会と連合自治会長の意見交換会でも話題になった。市が自治会を通して配布している各種の「お知らせ」のうち、ごみ減量を呼びかけるパンフレットこそ「ごみ」という指摘だった。
 2月下旬から各家庭に配布された「保存版・家庭でできるごみ減量」(4ページ)と題したパンフレットを指していると推測される。「良かれ」と思って市が作成したパンフレットも、市民から無用と思われれば過剰サービスでしかない。
 目を転じれば、スーパーやコンビニでのレジ袋の無料配布、タクシーのドアの自動開閉、各種イベントでの景品プレゼントなど、当たり前と思って享受しているサービスも、改めて考えてみると「過剰」なのかも知れない。
 何が必要で、何が不必要なのか。サービスの背景には必ずコストが発生していることを忘れてはならないが、そう考えると、アベノミクスなる大盤振る舞いの各種事業も採算を度外視した企業、国民への過剰サービスではないのだろうか。
 日本は出産、子育て、就学、就業、老後まで手厚い行政サービスが施され、道路や橋、公共施設などのインフラも十分すぎるくらいに整備されているが、それらに見合った対価(税金)を払わず、子や孫の世代にまで借金を残して、行政サービスの恩恵に浴している。にもかかわらず、さらなる行政サービスを求める声は止め処ないのは何故か。知足の心に欠けるからか。

2013年03月06日 17:43 |


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