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この世は狂っているのか

 今の世は、どう考えても狂っているとしか言いようがない。
 20日の新聞を見ると滋賀大の教授が、指導する女子大学生にセクハラ行為を繰り返してクビになっている。このセクハラ教授は、講義補助者の賃金という名目で、インチキ請求して約106万円を不正に受けていた。
 また、県立八幡高の教師が担任の教室で、女子生徒が机に置いていた財布を盗んで逮捕されている。
 大阪の摂津市では茨城市立の中学校の教師が脱法ハーブを吸って事故を起こし、信号待ちの車の運転者ら5人にけがを負わせて逮捕されている。
 このところ新聞、テレビは連日、大津のいじめ中学の自殺事件を報じているが、日が経つにつれ、空いた口のふさがらない白昼のみえみえのいじめが目立ちはじめた。
 臭いものに蓋をしようとするかのように学校と市教委はいい加減な対応と、のらりくらりの弁解をしているが、だれが何と言おうと責任の所在は明らかである。生徒の目撃証言がだんだん真相に迫っており、担任はもちろん、他の教師も見て見ぬふりをして、校長の如きは事実から意識的に目をそむけている感じである。
 これと調子を合わせるかのように教育委員会は何一つ適切な指導や対策をしていない。名前だけの教育委員で、形骸化もいいところだ。こんなデタラメ教委や無責任教師に子どもの将来を託していると思えば寒気がする。
 義務教育の小、中学校は子どもにモラルの基本を教え、学業よりも先は健康な体と心を養うのが賢明であろう。それをどう履き違えているのか、死に至るまで、いじめられて、心奥深く傷ついている生徒に何らの救済もしていない。
 いじめのあまりのひどさに生徒が教師に訴えているのに、これを無視したり、被害生徒の顔に暴力のあとが見え見えでありながら、学校全体の問題としてとりあげることもしなかった。
 ぼろを出したらつまらん、ぼろは学内につつんでおこうとする、自己本位のおよそ教師にあるまじき姿が鮮明になりつつある。どういう毒素が教育界をむしばんでいるのか。腹が立つやら悲しいやら、こんな教師、こんな校長、こんな学校、こんな教育委員会。底からの改革なくては明日の日本は絶望である。
 教育界ばかりではない。酒を飲んで車を運転してはいかん、と、何百、何千回聞いても、禁を犯しての殺傷事故が後を絶たない。ケータイを使いながらの運転もダメと法で決められていながら、平気でこれを破るのが一般である。
 みんな狂っているのだが、狂っていることが分からぬから始末におえぬ。
 こればっかりは、クスリをのんで直るものではなく、精神そのものに焼きを入れねばならぬが、それをやるものがいない。
 なぜ、こんな嘆かわしい世となったのか。なにが原因なのか、めいめいの家庭や役所、組織のなかで徹底的に掘り下げてもらいたい。【押谷盛利】

2012年07月21日 17:39 |


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