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除雪と配達、読者の声(見聞録)

 1月31日からの寒波で日本列島は近年まれにみる大雪に襲われた。
 湖北地域では北陸自動車道が閉鎖され、JR北陸本線が運休。幹線道路は雪で動けなくなったトラックなどで、大渋滞と立ち往生。どこに移動するにも時間がかかった。
 除雪中の死者やけが人も出て、車のガレージが雪の重みでつぶれているのを見た。
 高島市では積雪2・7㍍のマキノ町などで集落が孤立。県が「五六豪雪」以来、31年ぶりに自衛隊に災害派遣を要請するほどの深刻さだった。
 さて、その高島市長は、派遣要請が自衛隊に伝わるまで3時間もかかったとして、要請権限を県から市町に移譲すべきと訴えている。市長が2日午後2時40分に派遣を要請するよう県知事と県防災危機管理監に電話をかけたが連絡をとれなかった。結局、午後5時前になって知事と電話がつながり、同5時40分、県知事が自衛隊に派遣要請を行った。
 この大雪の中、県と市の連絡がスムーズに取れなかったことは課題だった。
 滋賀夕刊には読者から除雪の苦情や指摘を頂いた。
 「お年寄りばかりで除雪できない。市にお願いしたら(除雪対象)地域外と言われた。同じように税金を払っているのに…」というもの。市によると除雪車はフル稼働状態で、とても市全域をカバーすることはできないという。さらに、大雪に加えて極度の低温に見舞われ、踏み固められた雪がカチカチに凍り、特定の除雪車でないと除雪できないという特殊事情も重なった。
 これだけの大雪になると自治体も手が回らない。近所の力を結集し、肉親、血縁者の協力を頼むしかないということか…。
 さらに国道の除雪の遅さを指摘する電話もあった。「県は大津市を中心に考えているのではないか。いっそ県庁を彦根市にあたりにもってきたら、雪の大変さが分かるのに」というもの。
 確かに県の動きは鈍いとしか言いようがない。2日午後3時になって「交通を緊急に確保するため迅速かつ適切な除雪活動を実施する」として道路雪害対策本部を設置した。この時すでに国道8号線や21号線では立ち往生の車列が出来ていた。そして、きのう3日午後5時になって「天候が回復し、降雪の見込みがなく、道路交通も確保されている」として通常の除雪対策本部に移行した。2日に立ち上げた雪害対策本部はいったい何だったのか、大津目線で湖北地域を統括するのは勘弁して欲しいものだ。
 配達について苦情も頂いた。一部地域で2日付けの滋賀夕刊が届かず、3日付けの夕刊配達も遅れたことから、「夕刊が届かないのはどういうことか」と電話が鳴った。
 こういう道路事情のため新聞配達に苦慮したが、近年まれにみる大雪の中で地域情報を知りたいという読者の要望に即座に応えられないのは、新聞発行人として反省すべき点だった。

2012年02月04日 16:12 |


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